プログラム活動報告

金沢大学医学部で愛媛大学の基礎研究医養成プログラムを紹介

1月26日(火) 寒波が残した雪の積もる金沢を訪れ、金沢大学医学部医学科1年生を対象とする特別講義、大学院生と先生方に対するセミナーで愛媛大学医学部/医学系研究科の「富士山型」基礎研究医養成コースの取り組みと学部生による研究成果を田中潤也が紹介しました。低学年のうちから研究に参加してくださいと話をしたところ、富山県出身の1年生の男子学生さん一人が、講義終了後早速、神経分子標的学講座、堀修教授の門を叩いてくれました。

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6回生 西岡龍太郎君の論文が、Experimental Neurology誌に掲載されました。

6回生 西岡龍太郎君の脳梗塞に対する急性期リハビリの効果に関する論文が、Experimental Neurology誌に掲載されました。中大脳動脈一過性閉塞による重症ラット脳梗塞モデルに対して、発症翌日より緩やかな歩行運動をさせると、これがストレスとなって、血中コルチコステロン(副腎皮質由来のグルココルチコイド)濃度が軽度上昇し、脳虚血部のナトリウム/プロトン 交換輸送体1の発現が減少し、その結果、グリア細胞の細胞容積が減少、脳浮腫軽減につながるという研究です。詳しくは下記の要約、または、http://dx.doi.org/10.1016/j.expneurol.2015.12.016 を参照ください。

【タイトル】Treadmill exercise ameliorates ischemia-induced brain edema while suppressing Na+/H+ exchanger 1 expression

【著者】Ryutaro Nishioka, Kana Sugimoto, Hitomi Aono, Ayano Mise, Mohammed E. Choudhury,Kazuya Miyanishi, Afsana Islam, Takahiro Fujita, Haruna Takeda, Hisaaki Takahashi,Hajime Yano, Junya Tanaka

【掲載誌、巻号ページ】Experimental Neurology 277 (2016) 150–161

【参照サイト】http://dx.doi.org/10.1016/j.expneurol.2015.12.016

【要約】
Exercise may be one of the most effective and sound therapies for stroke; however, the mechanisms underlying the curative effects remain unclear. In this study, the effects of forced treadmill exercise with electric shock on ischemic brain edema were investigated. Wistar rats were subjected to transient (90 min) middle cerebral artery occlusion (tMCAO). Eighty nine rats with substantially large ischemic lesions were evaluated using magnetic resonance imaging (MRI) and were randomly assigned to exercise and non-exercise groups. The rats were forced to run at 4–6 m/s for 10 min/day on days 2, 3 and 4. Brain edema was measured on day 5 by MRI, histochemical staining of brain sections and tissue water content determination (n = 7, each experiment). Motor function in some rats was examined on day 30 (n = 6). Exercise reduced brain edema (P < 0.05–0.001, varied by the methods) and ameliorated motor function (P < 0.05). The anti-glucocorticoid mifepristone or the anti-mineralocorticoid spironolactone abolished these effects, but orally administered corticosterone mimicked the ameliorating effects of exercise. Exercise prevented the ischemia-induced expression of mRNA encoding aquaporin 4 (AQP4) and Na+/H+ exchangers (NHEs) (n = 5 or 7, P < 0.01). Microglia and NG2 glia expressed NHE1 in the peri-ischemic region of rat brains and also in mixed glial cultures. Corticosterone at ~ 10 nM reduced NHE1 and AQP4 expression in mixed glial and pure microglial cultures. Dexamethasone and aldosterone at 10 nM did not significantly alter NHE1 and AQP4 expression. Exposure to a NHE inhibitor caused shrinkage of microglial cells. These results suggest that the stressful short-period and slow-paced treadmill exercise suppressed NHE1 and AQP4 expression resulting in the amelioration of brain edema at least partly via the moderate increase in plasma corticosterone levels.

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6回生 石井友里加さんの英文原著論文が発行されました。

6回生 石井友里加さんのノルアドレナリンによるマイクログリア抑制作用に関する論文が、Neurochemistry International誌に掲載されました。ノルアドレナリンは、LPS誘発マイクログリア活性化を抑制しますが、そのメカニズムとして、NFkBの核内移行抑制が重要であるとするものです。詳しくは下記の要約または、http://dx.doi.org/10.1016/j.neuint.2015.07.010 を参照ください。

【Title】Anti-inflammatory effects of noradrenaline on LPS-treated microglial cells: Suppression of NFκB nuclear translocation and subsequent STAT1 phosphorylation

【Athors】Yurika Ishii, Ayaka Yamaizumi, Ayu Kawakami, Afsana Islam, Mohammed E. Choudhury, Hisaaki Takahashi, Hajime Yano, Junya Tanaka

【掲載誌・巻号ページ】Neurochemistry International. Volume 90, November 2015, Pages 56–66

Abstract

Noradrenaline (NA) has marked anti-inflammatory effects on activated microglial cells. The present study was conducted to elucidate the mechanisms underlying the NA effects using rat primary cultured microglial cells. NA, an α1 agonist, phenylephrine (Phe) and a β2 agonist, terbutaline (Ter) suppressed lipopolysaccharide (LPS)-induced nitric oxide (NO) release by microglia and prevented neuronal degeneration in LPS-treated neuron-microglia coculture. The agents suppressed expression of mRNA encoding proinflammatory mediators. Both an α1-selective blocker terazocine and a β2-selective blocker butoxamine overcame the suppressive effects of NA. cAMP-dependent kinase (PKA) inhibitors did not abolish the suppressive NA effects. LPS decreased IκB leading to NFκB translocation into nuclei, then induced phosphorylation of signal transducer and activator of transcription 1 (STAT1) and expression of interferon regulatory factor 1 (IRF1). NA inhibited LPS-induced these changes. When NFκB expression was knocked down with siRNA, LPS-induced STAT1 phosphorylation and IRF1 expression was abolished. NA did not suppress IL-6 induced STAT1 phosphorylation and IRF1 expression. These results suggest that one of the critical mechanisms underlying the anti-inflammatory effects of NA is the inhibition of NFκB translocation. Although inhibitory effects of NA on STAT1 phosphorylation and IRF1 expression may contribute to the overall suppressive effects of NA, these may be the downstream events of inhibitory effects on NFκB. Since NA, Phe and Ter exerted almost the same effects and PKA inhibitors did not show significant antagonistic effects, the suppression by NA might not be dependent on specific adrenergic receptors and cAMP-dependent signaling pathway.

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第4回医学研究学生フォーラムに参加しました

2015年12月19日(土)徳島大学病院の日亜メディカルホールで開催されました「第4回 医学研究学生フォーラム」に6年生、石井友里加さん、2年生、馬越陽大君が参加発表しました。引率教員の田中潤也教授は、愛媛大学の学生研究の取り組みを紹介しました。ノルアドレナリンのマイクログリアに対する抑制作用について発表した石井さんは、優秀賞を授与されました。学生さん達の活発な質疑応答が印象に残るレベルの高い研究会でした。来年は、岡山大学で12月10日に開催される予定です。

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第3回 中国・四国地区医学生学術交流会を開催しました

2015年11月28日(土) 午後、愛媛大学城北キャンパス 総合情報メディアセンター メディアホールにて、第3回 中国・四国地区医学生学術交流会を開催致しました。徳島大学、香川大学、川崎医科大学、広島大学、山口大学、島根大学、鳥取大学の学生さん、先生方が参加しました。学生さん達の日頃の研究成果発表や、各大学の研究者育成養育への取り組みについて発表がありました。交流会の終了後は、懇親会で盛り上がりました。

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第67 回日本生理学会中国四国地方会に参加しました

10月24-25日に鳥取大学主催で開催された第67 回日本生理学会中国四国地方会に、小林加奈さん(医学専攻大学院4年)、武田遙奈さん(医学科1年)、森菜都子(医学科1年)の3名が参加し、発表しました。分子細胞生理学、田中潤也教授は愛媛大学の研究者育成教育の現状について報告しました。

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松山東高校3年生に医学研究に参加してもらいました

8月4日火曜日、愛媛県立松山東高校3年生16名が分子細胞生理学教室にやってきて、学生研究員の指導の下、医学研究に参加してもらいました。定量的リアルタイムRT-PCR、細胞培養、共焦点顕微鏡、ウエスタンブロッティングなど、数グループに分かれて実験しました。昨年に引き続いての行事でしたが、皆さん実験の修得はとても早いです。高校生たちに、愛媛大学医学部の受験を勧めて、解散しました。
東高組合わせ

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第25回 日本病態生理学会大会を主催、参加、発表しました

平成27年7月31日から8月2日かけて愛媛大学城北キャンパスにて、第25回日本病態生理学会大会を分子細胞生理学講座の主催で開催しました。学生研究員の皆さんも運営に参加してくれました。2回生、宮西和也君は研究成果発表も行いました。
スライド1

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第47回日本医学教育学会に参加、愛媛大学の取り組みを紹介

平成27年7月24日 金曜日、新潟市で開催されました第47回日本医学教育学会に参加し、愛媛大学の研究者育成の取り組みについて発表してきました。医学教育学会の基礎医学・生命科学委員会委員長である、広島大学名誉教授井内先生からお誘いを受けて参加しました。当日は、順天堂大学解剖学 坂井教授、東京女子医大生化学 高桑教授の座長により、シンポジウムが開かれました。愛媛大学と同じ、文科省予算の支援のもと、研究者育成をすすめておられる、山梨大学 小泉先生、札幌医大 渡邉先生とともに、取り組みについて発表し、多くの質疑を受けました。また、東北大学 分子薬理学の柳澤教授、群馬大学 生理学、鯉渕教授とも親しくお話しすることが出来ました。これによって、今回の文科省予算を受けての各大学の研究者育成の取り組みの状況を広く把握することが出来ました。

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第17回 ブレインサイエンス研究会に参加し、愛媛大学の取り組みを紹介

平成27年6月6日-7日、漢委奴国王の金印で有名な福岡県福岡市志賀島において開催された第17回ブレインサイエンス研究会が開催されました。九州大学歯学研究院の中西博教授のお招きにより、愛媛大学医学部の「医学科大学院からの基礎研究医養成コース」の取り組みについて、田中潤也から紹介する機会を得ました。研究会に参加されたのは、医学部より、歯学部、薬学部、工学部の先生方、大学院生、学部生の方が多かったのですが、関心を持って聞いていただけたように思います。風光明媚なロケーションで、多くの先生方、大学院生、学部生の方々と交流を持てました。その中で、分子細胞生理学教室の学部生の研究について、久留米大学医学部薬理学講座の先生方と共同研究を進めることになったのは大きな収穫でした。
ブレインサイエンス研究会

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