愛媛大学医学部 脳神経外科学

治療対象となる疾患

脳動脈瘤

更新日:2014/05/01

 脳動脈瘤は、血管の壁が弱いところに発生する血管の瘤です。その多くは、嚢状動脈瘤と言われるもので、先天性なものが多いとされています。人口の1~5%に、何らかの形の動脈瘤が存在すると考えられています。
 脳動脈瘤はあるだけでは、ほとんど無症状です。ですから、脳動脈瘤の多くは、脳動脈瘤の破裂(動脈瘤が裂けること)のために生じるくも膜下出血によって見つかります。くも膜下出血は緊急処置を要する病気ですので、脳神経外科の専門医での加療が必要です。また、脳動脈瘤が大きくなると、破裂しなくても、脳動脈瘤が神経を圧迫し、さまざまな神経麻痺(まぶたがさがるなど)が生じたり、動脈瘤の内部に血のかまたりができ、それによる脳梗塞を生じることもあります。さらに最近では、MRIやCTなどの診断装置の開発により、無症状でも、脳動脈瘤が見つかることも増えてきました。
 脳動脈瘤の治療には、主に開頭クリッピング術(動脈瘤の根元をクリップでつまむ)と血管内手術によるコイル塞栓術(動脈瘤の中をコイルで埋めてしまう)があります。また、これらの治療が難しい場合には、他の治療法を選択する場合もあります。 

gan01_02

 

gan03

 

以前は血管撮影という検査を行わないと診断できませんでしたが、最近では下図に示すようにMRIという検査を行うことで3mm以上の動脈瘤は診断できるようになりました。
MRIは簡便な検査で30分程度の撮影時間で検査可能です。(ただし、予約制の検査ですので事前の予約は必要です。)

gan04

 

  • 医局窓口 TEL.089-960-5338 FAX.089-960-5340
  • 脳神経外科外来総合窓口 TEL.089-964-5111
医局窓口

TEL.089-960-5338

FAX.089-960-5340

脳神経外科外来総合窓口

TEL.089-964-5111

Copyright © Department of Neurosurgery Ehime University Graduate School of Medicine All right reserved.