その他の治療(PN, レーザーなど)

経皮的髄核摘出:局所麻酔で椎間板に細い棒をつっこんでそこから椎間板組織をかじりながら吸い出す方法です。飛び出したヘルニアを取ることはしませんが椎間板の圧が下がるので症状が軽快するというものです。しかしヘルニアを取らないので症状が取れずに結局手術になることがあります。我々もこの方法を行っていましたが、それなりにリスクのある治療法でしかも成功率があまり高くないので(成功率はガイドラインでも70%となっています。しかしこれは積極的に学会で報告などを行っているような施設での数字です)、今は内視鏡視下のヘルニア摘出のほうが、侵襲の割に成功率の高いよい方法と考えています。

レーザー椎間板蒸散法:経皮的髄核摘出と同じことを熱蒸散法で行うものです。ガイドラインでは成功率が経皮的髄核摘出より低いとされています。最近、適応外の脊柱管狭窄症に使う施設や、この手技で神経組織を傷つけてしまった(つまり神経組織を焼いてしまった)ということがけっこう起こって問題となっています。我々はこの方法はむしろリスクが高く、確実性が低いと考え、大学病院では採用を見送りました。


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