グローバルナビゲーション
カテゴリ別ナビゲーション
カテゴリ別ナビゲーション
ここから本文です
今回の講習会及び講演会は,愛媛県の地域医療の充実・発展を目指して,県内各地区での若手医師の研修指導体制を整備し,地区内での医療問題や病院勤務環境について共通認識を高め,病院間の連携を深めていくために開催したものです。
講習会では,高田清式地域医療支援センター長の開会挨拶に続き,高橋敏明副センター長から,センターの運営事業の説明と地域枠医師の配置に関するアンケート結果の報告がありました。
次に,高田センター長を座長に,金子政彦市立宇和島病院血液内科科長から,同病院での臨床研修の概要と特色,研修医アンケートの分析結果等についてミニレクチャーがありました。続いて,上村重喜市立八幡浜総合病院長から,同病院の診療の概要並びに八幡浜・大洲圏域の医療事情と課題等についてのミニレクチャーがありました。
参加者からは,県内の病院を繋ぐテレビ会議システムに期待する意見や参加する際の問題点等について意見が交わされました。
その後,藤本眞一奈良医科大学教育開発センター教授が「地域での医師に対する医学教育」と題した記念講演を行いました。講演の中で,学生の地域医療に対する貢献意欲を持続させるためには,地域を基盤とした医療教育が重要であり,多くの教育支援施設と連携した「地域基盤型医療教育」に取り組んでいることなどが紹介されました。
会場には,南予地区の病院,各市町の行政機関等から約40人の参加がありました。参加者は,藤本教授の記念講演に熱心に聞き入り,講演後には,地域枠医師のキャリアパス支援と一般枠医師との違い,医局制度,若手医師の指導方法など,多岐にわたり活発な質疑が交わされ,地域医療の現状と諸課題,若手医師の指導育成方法等について考える良い機会をもつことができました。
本センターでは,これからも同講習会を定期的に開催し,県内各地区の医療機関の連携に資するとともに,地域医療を担う医師の養成を推進してまいります。