大学院ガイド

担当教員

池田宜央
准教授
壷内栄治
助教
山本安則
助教

 

研究キーワード

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  • 内視鏡診断 (endoscopic diagnosis)
  • 内視鏡治療 (endoscopic therapy)
  • 消化器癌 (cancer of digestive organ)
  • 消化性潰瘍 (peptic ulcer)
  • 胃炎(gastritis)
  • 門脈圧亢進症 (portal hypertension)
  • リンパ管 (lymph vessel)
  • 肝の病理学 (liver pathology)
  • ウイルス性および自己免疫性肝疾患(viral and autoimmune liver diseases)
  • 樹状細胞 (dendritic cells)
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研究内容および将来の展望

内視鏡を用いた診断,治療の開発ならびに消化器疾患の病態解明を目的として下記の分野の研究をすすめています。

消化管疾患の免疫学的研究

イメージ自己免疫性胃炎の発症及び進展機構の解析を目的として、自己免疫性胃炎患者の胃生検組織と自己免疫性胃炎モデルマウスを用いて胃粘膜内における樹状細胞(dendritic cells ; DC)の局在と性状について解析した。自己免疫性胃炎モデルマウスで胸腺摘出後3週の胃炎発症前に胃粘膜内にDCが出現し4週齢よりリンパ球集簇が出現することを明らかにし、自己免疫性胃炎の発症にDCが大きな役割を果たしていると考えられた。 また、免疫寛容を積極的に誘導するDCを作成し自己免疫性胃炎マウスに投与したところ胃炎の発症を抑制することに成功した。

門脈圧亢進層に伴う消化管合併症に関する研究

門脈圧亢進症に伴い出現する食道胃静脈瘤に対し、内視鏡的食道静脈瘤硬化療法(EIS)を行っている。EISは治療効果が高いものの、手技に熟練を要するため専門施設でしか行われていないのが実状である。そこで静脈瘤への硬化剤注入を容易にすべく、独自に補助器具(改良型透明フード)を開発した。改良型透明フードを使用することで比較的容易にEISを行うことができ、当科での標準治療となっている。 門脈圧亢進症の小腸病変については、これまでほとんど知られていなかった。そこで、門脈圧亢進症患者を対象に、ダブルバルーン小腸内視鏡検査で小腸粘膜を詳細に検討したところ、細顆粒子の浮腫状絨毛が観察され Herring roe appearance (数の子様所見)と命名した。 Herring roe appearance が門脈圧亢進症患者の特徴的内視鏡所見と考えられ、Herring roe appearanceの小腸吸収能に及ぼす影響について検討している。

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肝臓の形態学的研究

ウイルス性ならびに自己免疫性肝疾患(原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性肝炎など)の肉眼的ならびに組織学的形態の差異について、組織化学的ならびに分子生物学的手法を用いて検討しており、予後推定と治療法選択の上でどの所見が重要であるかを解析している。

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大学院生への講義テーマ

  • 内視鏡の機器開発と治療への応用
  • 炎症性腸疾患の病態と新規治療法の開発
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