
藤本 正数
Masakazu Fujimoto, M.D., Ph.D.
愛媛病理研究会 代表世話人
愛媛大学大学院医学系研究科 病理診断学講座 教授/愛媛大学医学部附属病院 病理診断科 部長
ごあいさつ
愛媛病理研究会のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
このたび、2026年9月12日に開催された第136回研究会において、代表世話人を務めることとなりました。あわせて、事務局を愛媛大学大学院医学系研究科 病理診断学講座でお引き受けいたします。昭和38年の発足以来、諸先生方が60年以上にわたって積み重ねてこられた自由闊達な検討の場を引き継ぐことになり、身の引き締まる思いです。
本会の中心は、これまでと変わらず、日々の症例を持ち寄り、顕微鏡を前に率直に議論することにあると考えています。目の前の一例を丁寧に読むという営みは、技術がどれだけ進んでも病理診断の土台であり続けます。この形は大切に守っていきたいと思います。
同時に、この会には、県内で病理に携わる者が互いの顔を知り、気軽に声をかけ合える関係をつくってきたという役割もあります。病理医が一人、あるいは少人数で診断を担っておられる施設も少なくありません。判断に迷う一例を相談できる相手が近くにいるかどうかは、日々の診療の負担を大きく左右します。こうしたつながりを保ち、広げていくことが、本会のもう一つの大切な意味だと考えています。
病理をめぐる状況も変わり続けています。遺伝子解析やデジタル化が診断のなかに組み込まれ、求められる知識や体制は広がってきました。一つの施設だけでこれらすべてに応えることは容易ではありません。まずは事務局を預かる立場として、会をきちんと重ねること、そして県内で病理に携わる方々が集まりやすい場を保つことに努めてまいります。私どもにできることがあれば、いつでもご相談いただければと思います。
愛媛の将来の病理をどのようにかたちづくっていくか。これは、どこか一か所で決められることではなく、参加される皆様と一緒に考えていくべきことだと思っています。若い先生方や医学生の皆さんにも気軽に加わっていただき、次の世代につながる会にしていきたいと願っています。
至らぬ点も多いかと存じますが、皆様のお力添えを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
愛媛病理研究会 代表世話人 藤本 正数