研究内容のご紹介

脳スライス浸潤モデルを用いて脳腫瘍の浸潤動態の解析

更新日:2014/04/28

slice悪性グリオーマの治療成績は極めて不良であり、その要因の一つに浸潤細胞の局所再発があげられます。腫瘍が浸潤の過程においては、グリオーマ細胞の接着や運動が密接に関与していることがわかっています。我々は、この腫瘍の浸潤動態を我々が開発した“脳スライス器官培養浸潤モデル”を用いて、実験的な研究を行っています。
 このモデルの最大の特色は、正常な神経組織の三次元的構築および生化学的・生理学的機能を維持したまま約2ヶ月の培養が可能であり、腫瘍細胞を標識してスライスと共培養する事により、共焦点レーザー蛍光顕微鏡下に腫瘍細胞および分子の動態を解析できる点です。また、腫瘍細胞と正常脳組織との相互作用に基づく分子生物学的事象を、より生体に近い環境で解析できるという優れた特性も持っています。