研究内容のご紹介

脳血管内治療の手技及び有効性の確立

更新日:2014/05/01

 脳血管内治療とは、マイクロカテーテルと呼ばれる細い管を脳内の動脈あるいは静脈に挿入して、レントゲンの透視像を見ながら、血管内から病変を治療する方法です。従来の開頭法による手術では治療困難であった様々な疾患が、この新しい方法によって治療可能となってきました。当科では、早くから本治療を取り入れ、積極的に応用しています。

1)頚動脈ステント留置術(Carotid stenting, CAS)
 2008年4月に保険適応となったことで注目されている頚動脈ステント留置術ですが、当施設では1998年より研究に取り組み、すでに本術式の安全性や有効性についてともに確立しております。また、周術期合併症である過灌流症候群や頚動脈のプラーク診断についても力をいれ、さらなる安全性の恒常性に努めています。

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2) 脳血管の動脈硬化性狭窄病変に対する血管拡張術
 頭蓋内脳血管および頭頸部の脳血管における狭窄病変に対して、バルーンカテーテルを用いた経皮的血管拡張術やステント留置を施行しています。

3) 急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法
 発症より早期(3~6時間)の閉塞した脳血管を再開通させるために、血栓溶解剤の局所投与と共に、バルーンカテーテルを用いた経皮的血管拡張術やステント留置を積極的に行い、再開通率の向上と、転帰の改善を目指しています。

4) 脳動脈瘤に対するコイル塞栓術
 手術のアプローチが困難な動脈瘤や、高齢者や全身状態が不良な患者さんに対しては、低侵襲な治療であるコイル塞栓術を施行しています。

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5) 脳、脊髄および硬膜動静脈奇形に対する塞栓術
 手術困難な、あるいは手術の不可能な動静脈奇形に対して、積極的に脳血管内治療による塞栓術を施行しています。