頚椎症性脊髄症

 

加齢による頸椎の変性により神経が圧迫され、手足のしびれや運動障害が出現します。50歳以上の人に多く発症しますが、特に70歳以上の人に多い病気です。

 

症状

1)箸を使って食事をしたり、文字を書いたりすることが困難になってきます。ボタンは大きなものは止められますが小さなものは止められないようになります。

2)手や足のしびれが出現し、消失することはほとんどありません。

3)つまずきやすくなったり、階段を降りるのが怖くなったりします。人からは「ロボットのような歩き方をしている」と指摘されます。

4)夜中にトイレに行く回数が多くなったり、トイレに行っても排尿しにくくなったりします。

 

診断

症状と検査(MRIなど)で判断します。

 

治療

薬やリハビリはほとんど効果がありません。症状が高度になると手術が必要です。

 

手術方法

最も一般的な方法は頚部の後方から骨を削って神経を除圧する方法です。1時間半ぐらいの手術で出血量は200ccぐらいです。術後は頸椎カラーなどは、通常着けません。経過が順調であれば2週間で自宅に帰る人もいます。

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