お知らせ
愛媛大学医学部附属病院では、医学・医療の発展のために様々な研究を行っています。その中で今回示します以下の研究では、消化管・腫瘍外科学講座で手術をされた早期大腸癌の方の手術検体を用いさらなる層別化を解析します。
この研究の内容を詳しく知りたい方や、病理検体を利用することをご了解いただけない方、ご家族は、下記【お問い合わせ先】までご連絡下さい。
【研究課題名】当科にて手術を施行したT1大腸癌患者の検討
【研究機関】愛媛大学医学部 消化管・腫瘍外科学講座
【研究責任者】石丸啓(消化管腫瘍外科 講師)
【研究の目的】
大腸癌治療ガイドライン2022年版では、大腸癌の内視鏡治療根治判定基準として、乳頭腺癌・管状腺癌・髄様癌の組織型であること、浸潤度が1000μm以下であること、脈管侵襲陰性であること、そして族出BD1の条件を満たす症例であること、とされています。これらの因子が一つでも陽性であれば追加腸切除を考慮するとされているが、その中にはリンパ節転移を認めない症例が多数存在します。
今回の目的は、pT1大腸癌をさらに層別化し、不必要な手術を避け、症例に応じた適切な治療が選択できるようにすることである。
【研究の方法】
(対象となる患者さん)2012年1月から2023年12月までに当科にて手術を施行しpT1と診断された症例を対象とします。
手術にて摘出されホルマリン固定された標本の病理学的検討(組織型、腫瘍径、深達度、脈管侵襲など)を解析します。大腸癌取り扱い規約に基づき診断された病理診断結果を用い、リンパ節転移があった症例とそうでない症例、あるいは再発した症例での特徴を解析します。
【個人情報の取り扱い】
情報については、研究では匿名化を行い、個人を特定できないようにします。また、研究結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。
<試料・情報の管理責任者> 愛媛大学医学部消化管腫瘍外科 石丸啓
さらに詳しい本研究の内容をお知りになりたい場合は、【お問い合わせ先】までご連絡ください。他の患者さんの個人情報の保護、および、知的財産の保護等に支障がない範囲でお答えいたします。
【お問い合わせ先】
愛媛大学医学部附属病院 消化管腫瘍外科 石丸啓
791-0295 愛媛県東温市志津川
Tel: 089-960-5975