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学生の皆様へ

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外科学 (対象:医学科3年生)

【一般目標】
基礎医学で学んだ知識を基に、外科臨床に至る最初のステップとして外科学の基本を身につける。外科領域の疾患の基本概念、診断、治療のベースを身につける。疾患の成り立ち、症状、診断法、地療法を学び、同時に各分野の最新の概念も履修する、外科的疾患の概念を系統的に修得する。重点的なとらえ方で、疾患の成り立ちと症状との関係、鑑別すべき疾患、治療法、特に手術方法とその適応について把握する。臓器別、疾患別または症候別に、臨床の現場で必要な基本的事項を系統的に学習する。患者の訴えに基づく症候と病態の把握、診断確定に至る診断法(理学的所見、画像、血液検査等)の施行・選択・解釈・読影、鑑別すべき疾患、治療法、特に手術術式の適応と選択、さらに疫学・予後、合併症についても理解を深める。

【行動目標】
1.食道癌の手術法について説明できる。
2.肝臓の解剖と代表的な外科的肝疾患について説明できる。
3.体外循環、人口心臓、人口肺の仕組みについて理解できる。
4.代表的な肝臓の手術法について述べることができる。
5.小児外科の特徴を列挙できる。
6.肝臓癌の集学的治療法について説明できる。
7.小児特有の胸腹壁・横隔膜の疾患を説明できる。
8.肝臓移植の適応疾患と移植の適応となる全身状態について述べることができる。
9.小児の上部消化管の疾患の治療法を述べることができる。
10.胃癌の手術法の適応について説明できる。
11.鎖肛の治療について説明できる。
12.脳死肝移植と生体肝移植の方法について説明できる。
13.肝移植後の患者管理の要点を列挙できる。
14.転移性肝移植の治療方針について説明できる。
15.小児の後腹膜腫瘍について説明できる。
16.急性膵炎、膵石症の外科的マネージメントを理解する。
17.食道・胃の良性疾患を説明できる。
18.膵癌、膵内分泌腫瘍の治療法を述べることができる。
19.末梢動脈疾患の外科的治療の適応を説明できる。
20.十二指腸憩室症について説明できる。
21.下肢除脈瘤の診断と治療を理解する。
22.乳癌の診断法と手術法を説明できる。
23.動脈閉塞による腸管虚血の診断と治療について理解する。
24.肺の悪性腫瘍の診断と治療を述べることができる。
25.冠動脈バイパス手術の適応と方法を説明できる。
26.大腸癌の治療法について説明できる。
27.心筋梗塞を合併した冠動脈疾患の治療を理解する。
28.内痔核と外痔核の違いを説明できる。
29.代表的な先天性心疾患を列挙し説明できる。
30.乳癌の化学治療法の種類とその特徴を列挙できる。
31.先天性心疾患の手術法を説明できる。
32.潰瘍性大腸炎とクローン病の特徴を列挙できる。
33.心臓移植治療の現状を理解する。
34.胆嚢結石症、総胆管結石症、肝内結石症の違いを理解し説明できる。
35.大腸癌の代表的な化学療法を列挙できる。
36.胆管癌、胆嚢癌の外科的治療を説明できる。
37.心臓弁膜症の診断と手術適応を述べることができる。
38.腹膜腹壁の外科的疾患を説明できる。
39.心臓弁膜症の手術法を説明できる。
40.化膿性胆管炎の症状と外科的処置を述べることができる。
41.胸部大動脈瘤の治療法を説明できる。
42.急性腹症の概念を説明できる。
43.腹部大動脈瘤の症状と手術適応を述べることができる。
44.創傷の治癒過程を説明できる。
45.肺の良性腫瘍を列挙し治療法を述べることができる。
46.縦隔腫瘍の治療法を説明できる。
47.経腸栄養と静脈栄養についてそれぞれの利点と欠点を説明できる。
48.外科的炎症の特徴とメカニズムを説明できる。
49.鏡視下手術の適応について説明できる。
50.熱傷の重症度診断と合併症を説明できる。

【学習上の注意】
1.参考書
New外科学(南江堂) 標準外科学(医学書院) クリストファー外科学(医学書院)
2.基礎医学の知識を修得しておくことが必須。疾患別または症候別の系統的講義が基本であるが、講義では重点項目が中心となるので、全項目について教科書を一読しておくことが望ましい。
3.講義の形式をとるが、必要に応じてプリント資料の配布、スライド、シネ、ビデオ、オーバーヘッドプロジェクター(エックス線フィルム)を活用する。

【評価方法】
1.全講義終了後に100点満点の筆記試験を行う。60点未満を不合格とし、再試験を1回のみ実施する。
2.学則で定められている理由以外または試験前に届け出なく本試験を無断欠席した者は不合格とし、再試験の受験を認めない。なお、病欠の場合にも明らかに受験不可能と判断できる場合に限り再試験受験資格を認め、診断書の内容によっては不合格となりうることもある。
3.必要に応じてレポートの提出を求める場合もある。

 

総合臨床医学 (対象:医学科5,6年生)

【一般目標】
外科的疾患の概念を、実際の患者を前にした時に応用できる実践的な知識として修得する。臓器別、疾患別、症候別に臨床の現場で必要な基本的事項を系統的に理解する。特に具体的な症例に基づいて、患者の訴えと症候、病態の把握、診断確定に至る診断法(理学的所見、画像、血液検査等)の施行・選択・解釈・読影、識別すべき疾患、治療法、特に手術術式の適応と選択、さらに疫学・予後、合併症について、患者の生の臨床データに接して主体的に検討を加え結果を発表してさらに理解を深める。

【行動目標】
1.腹腔鏡手術を施行した症例について、その適応と方法を学ぶ。
2.消化器癌に対する化学療法施行症例について学習する。
3.胃癌症例の術前述語管理について学ぶ。
4.大腸癌の手術の実際を学習する。
5.小児外科手術症例について学習する。
6.拡大肝切除術、血液湿潤を伴う肝がんの手術など臨床の現場で行われている治療法につき学習する。
7.膵癌の手術法と術後管理、術後補助化学療法を学ぶ。
8.肝門部胆管癌の診断と手術について学習する。
9.乳房温存療法について学習する。
10.冠動脈疾患の手術の実際を学ぶ。
11.代表的な先天性心疾患の治療法を学ぶ。
12.心臓弁膜症の臨床を学習する。
13.大動脈疾患の手術治療を学習する。

【学習上の注意】
1.参考書
New外科学(南江堂) 標準外科学(医学書院) クリストファー外科学(医学書院)
Principles of Surgery:Schwarz編(Mac Graw-Hill Book Company)
2.基礎医学、外科学総論の知識を修得しておくことが必須。実際的に臨床の場で直ちに求められる診断確定、治療法選択に必要な基本的な重点事項。
3.症例をグループで検討し、その結果を発表し、全員で討論する。

【評価方法】

全講義終了後に必要に応じてレポートの提出、口頭試問を行う。