東温市健康医療創生研究会

活動報告

    平成30年1月22日(月),東温市役所大会議室にて東温市健康医療創生研究会を開催しました。

    東温市健康医療創生研究会
    2018.01.30

    この研究会は,「三世代同居のまちづくり」をキーワードに,東温市及び東温市内の企業等と愛媛大学が連携して,「持続可能な健康長寿のまちづくりを目指すものづくり産業の創生」「地域資源(自然・観光・特産品)を活用したヘルスケア産業の創生」を目指しており,平成27年度から活動しています。

    今回は,平成29年度の取り組み状況報告として,これまでに企画・実施してきた各事業の報告や意見交換が行われ,それらを踏まえた次年度の事業計画についても話し合われました。

    事業報告では,ツウテック株式会社代表取締役の増田和俊氏から,滅菌機器の共同開発に関する進捗状況や愛媛大学大学院医学系研究科・附属病院の教職員との連携状況について話がありました。その中で,現在制作を進めている試作品が完成した際には,実用化等を見据えた意見交換を行いたいとの発言があり,本研究会がプラットフォームとなり企画・実施する事が確認されました。また,キシモト株式会社専務取締役の岸本賢治氏から,骨まで食べられる干物の成分分析に関し,本学農学研究科の菅原教授と連携して取り組んでいるとの説明があり,今後の進展に向けて協議を重ねていくこととなりました。

    続いて,3月に予定している「東温市ヘルスツーリズムモニターツアー」の企画内容や,もち麦を活用した健康レシピの開発・普及について意見交換が行われました。有限会社ジェイ・ウイングファーム代表取締役の牧秀宣氏から,一時的なブームに左右されるのではなく,継続性のある事業として戦略的に実施する必要があるとの意見があった他,株式会社ジョイ・アート代表取締役の越智 陽一氏からは,アートセラピーの企画・検討について,本研究会の活動を通じて連携を図っていきたいとの発言があり,事業計画に盛り込むことが確認されました。

    委員から様々な意見や提案が行われ,有意義な研究会となりました。本学では,引き続き本研究会を通じた産官学連携に積極的に取り組み,いきいきと健康的に暮らせる地域社会の創生に寄与していくこととしています。

    研究会の様子