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愛媛大学プロテオサイエンスセンター 細胞増殖・腫瘍制御部門 / 大学院医学系研究科 生化学・分子遺伝学分野では、細胞増殖因子とその受容体による細胞増殖制御の分子機構解明を軸に、がんの制圧を目指して、

1)EGFR-リガンドシグナルの破綻とがん
2)血管新生分子機構の解明と制御法の開発
3)血管内皮細胞における細胞内膜輸送と脂質動態の可視化と生理機能の解析

の3つのテーマのもと研究を進めています。

教授挨拶

愛媛大学大学院医学系研究科 生化学分子遺伝学教室(旧 医学部医化学第二)を主催して12年となります。私の研究は、1989年にHarvard大学小児病院外科研究部門で始めた血管内皮細胞や血管平滑筋細胞の増殖因子の探索・同定に端を発します。Harvard大学小児病院外科研究部門のMichael Klagsbrun研究室で同定したHeparin-binding EGF-like Growth Factor (HB-EGF)を軸に、細胞増殖の謎に挑んでいます。細胞を増殖させる命令を出す因子が細胞増殖因子(Growth Factor)で、その受け手が増殖因子受容体(Growth Factor Receptor)であり、細胞膜に突き出たアンテナです。細胞増殖因子とその受容体は、双方ともに発現量、活性化のタイミングや持続時間(代謝回転スピード)が生理的には厳密にコントロールされており、生体の恒常性維持に必須のシステムとして機能しています。このバランスがひとたび崩れると、急性や慢性の様々な病態へと繋がって行きます。

私どもの教室では、EGFファミリーとその受容体ファミリーを中心として、細胞増殖因子とその受容体が作り出す、細胞増殖制御のメカニズムに迫るとともに、がん細胞の無秩序な増殖の起点と効果的阻害薬の作用点を明らかにすることで、がん治療を目指した研究を進めています。そして、私の25年来の研究テーマである【腫瘍血管新生】についても、新たな視点から分子機構の解明と治療応用に向けた作用点の解明に挑んでいます。細胞増殖に興味のある方、是非コンタクト下さい。

さて、研究とは、誰もが踏み込んでいない領域に一歩足を踏み込むことであり、そこに、はじめて味わえる知的興奮があります。また、私の好きな言葉に「出会いは絶景」があります。私の好きな作家、城山三郎の著書の中にある言葉です。解説は不要ですね。初めて出会う“人”や“自然の仕組み”に、心躍らせる人であることが、私の科学者としての基本です。そしてもう一つ、「養之如春」は、教育者であるべく姿を表わしています。作家、井上靖の心に響いた言葉だそうですが、この言葉を私の妻がくれました。何かを育てるには、春の陽射しのごとく、柔らかく、ゆっくりと時間をかけて、と言う意味です。教育者の基本だと思います。子育てもこうあるべきと、妻からのアドバイスです。大学という常に若い方と出会え、最先端の知的興奮に触れることの出来る場所で、私の人生を堪能することが出来るのは、この上ない幸せです。

平成27年8月吉日

東山 繁樹
愛媛大学大学院 医学系研究科 教授
生化学・分子遺伝学分野
愛媛大学プロテオサイエンスセンター 教授
細胞増殖・腫瘍制御部門