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医学部においてアカデミック・ハラスメント防止講習会を開催しました

 平成21年3月10日(火)医学部臨床第3講義室においてアカデミック・ハラスメント防止講習会を実施しました。

 アカデミック・ハラスメント(アカハラ)とは、大学関係者のうち特に教育研究部門に属する者が、より弱い立場の者に対し、言葉・暴力・無視・仲間外れなどによって精神的・身体的苦痛を加えることを言い、重大な人権侵害であり、絶対にあってはならないものです。今回本学部では、学生や教職員にアカハラについての正しい認識を養うとともに、人権侵害を防止し、より一層快適な教育環境及び職場環境を整えるため、本講習会を開催しました。
 今回は、俵法律事務所 髙橋英弁護士を講師に招き「アカデミック・ハラスメントの防止について」と題して講演を行いました。講演ではアカハラとなる行為の具体例を挙げた後、実際に新聞報道されたアカハラ事例を紹介しました。また、アカハラ被害者からの損害賠償請求に対する裁判所の判断についての紹介がありました。被害者の受ける精神的苦痛については、同じ言葉や態度でも、人によって受け取り方が異なるため、第三者には苦痛かどうか判断しづらいなど、ハラスメント特有の難しさも説明されました。また、研究室などで上位にある者が下位の者に対して指導を行うのは相当なことですが、その際に言葉・場所・タイミングなどの選択を誤ると、指導を受ける側に精神的な苦痛を与え人権侵害となりかねないため、注意を払うことが必要であるとの指摘もありました。
 ハラスメント被害については、事前の予防が重要で、特に採用時や昇進時に加害防止のための啓発を行うことが有効であるとコメントがありました。

講演会の様子
講演会の様子
 講師の二橋弁護士
講師の二橋弁護士