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医学部医学科で「臨床実習証」を配布しました

 平成20年4月25日(金)臨床実習準備教育終了後,安川正貴医学部医学科教務委員長より,臨床実習が始まる5年生一人一人に「臨床実習証」が手渡されました。

 医学部医学科では,今年度から,臨床実習が始まる5年生を対象に「臨床実習証」を発行し,医療安全に対する学生の自覚を促すとともに感染症管理をより徹底する取組を開始しました。
 医学科の教育課程では,医学の知識を実地医療の中で学ぶ臨床実習(ベッド・サイド・ラーニング)が義務付けられています。病院には,臓器移植・抗がん剤の投与及び外科手術後等により,免疫力が低下している患者様が多く入院されており,感染症に対して十分な注意が必要です。このため,学生自身を感染から守るとともに,保菌者となり感染を広げてしまうことの防止が求められています。また近年,実践や,体験をより重視した診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)が導入され,以前の見学型臨床実習に比べて学生の感染の危険性が増しました。
 上記のことを踏まえ,この度,臨床実習を行う学生の麻疹などに対する免疫獲得の有無などを表示した「臨床実習証」を発行し,臨床実習中は常に学生証ホルダーに入れて携帯することにしました。これにより,(1)「針刺し事故」「医療事故」等に学生が遭遇した場合(2)感染症に対し十分な配慮が必要な患者様がいらっしゃる場合(3)その学生の緊急連絡先が知りたい場合(4)その他教育目的などのために,指導教職員が即座に対応することができ,安全安心な臨床実習ができるようになります。

 将来の医療者としての活躍を期待して,医師の卵たち一人一人に手渡されたこの「臨床実習証」により,より安全で充実した実習が実施されることになります。

安川教務委員長より授与
安川教務委員長より授与
臨床実習証
臨床実習証