平成27年度「チーム医療学習カリキュラム-薬学部・医学科・看護学科合同授業-」を実施しました【10月7日(水)】
平成27年10月7日(水),松山大学薬学部と本学医学部の合同授業を重信キャンパスで実施しました。
今回の合同授業のテーマは「『がん医療』におけるそれぞれの役割とチーム医療」と設定され,薬学部4年生8人,医学科3年生109人,看護学科4年生67人の計234人の出席がありました。
当日のカリキュラムは,3つのパートに分かれて実施され,最初のパートでは,本学医学部附属総合医学教育センター長の小林直人教授による挨拶とオリエンテーションが行われました。続いて,NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会の松本陽子代表による基調講演がありました。松本代表は,おれんじの会会員6人の治療体験や,がんで亡くなった会員が遺したビデオメッセージを紹介するなど,患者が希望する,将来の医師・薬剤師・看護師達に到達して欲しい目標を示しました。
次のパートでは,参加者が10人程度のグループに分かれ,両大学の教員がチューターとして加わったり,おれんじの会会員が加わったりする中で意見交換を行いました。各グループでは,患者の立場を踏まえた上で,将来の医師・薬剤師・看護師という立場からチーム医療について活発なディスカッションが行われていました。
最後のパートでは,参加者が3つの班に分かれ,各班内でグループごとに発表を行いました。参加者はそれぞれの役割の中で,チームとして何をしなければならないか,患者にどのように接する必要があるのかということについて,発表しました。最後に各班で発表進行を担当した小林センター長,看護学科の乗松貞子教授,松山大学薬学部の柴田和彦教授から講評があり,おれんじの会会員の方々からもコメントをいただきました。
学生からは,「患者さんや他学科学生と話すことができ,いい経験になった」「患者さんに対し,上手に質問する能力を高める必要がある」「できれば毎年このような授業があってもいい」等の感想があり,有意義なカリキュラムとなりました。