愛媛大学医学部附属病院泌尿器科の渡辺隆太特任講師が、令和8年度日本医師会医学研究奨励賞を受賞しました。
本賞は、医学の発展や地域医療の向上に貢献する優れた研究成果を上げた医師に贈られるものです。本賞の受賞は、愛媛県内の医師として初めてとなります。
■ 受賞研究テーマ
「空間トランスクリプトームと全国コホート統合解析による治療誘導型神経内分泌前立腺癌の分化機構解明と個別化医療基盤構築」
■ 研究の概要と社会的意義
前立腺がんは男性で最も罹患率の高いがんであり、ホルモン治療が中心に行われますが、一部の患者さんにおいて治療が効きにくい難治性のがん(神経内分泌前立腺がん)へと変化し、極めて予後不良となることが大きな課題となっています。
渡辺特任講師は、全国30施設以上の共同研究ネットワークを主導し、希少かつ難治性の神経内分泌前立腺がんの症例を全国から集積しています。米国の世界的研究所(フレッド・ハッチソンがんセンター)と国際的な共同研究体制を構築し、最先端の空間遺伝子解析技術(空間トランスクリプトーム解析など)を駆使し、がんが難治化する仕組みの解明と、新たな治療標的の候補を見つけ出す研究を進めています。
■ 今後の展望
本研究は、文部科学省科学研究費助成事業や各種研究助成の支援を受けて推進されています。これまで有効な治療法が限られていた難治性前立腺がんの患者さんに対し、一人ひとりに合わせた「個別化医療」を届けるための基盤構築を目指しています。
本学は今後も、このような最先端の医学研究を推進し、その成果を日々の診療に活かすことで、地域の皆様に質の高い医療を提供できるよう努めてまいります。
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