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2022.11.17 医学科

医学部で白衣授与式を実施しました

令和4年11月14日(月)、医学部創立40周年記念講堂で、医学科4年生115人を対象とした白衣授与式を実施しました。

 

白衣授与式では、臨床実習の資格を得た医学生が、医師を志す者としての自覚を再認識するとともに、これからstudent doctorとして、臨床実習に臨み、実習を通じてチーム医療の重要性等を学びながら将来の医療を担う人材となることを期待して、平成23年度から実施しています。

 

開会にあたり、山下政克医学部長から「初心を忘れず、「患者から学び、患者に還元する」という理念のもと研鑽してほしい。」と激励の言葉があり、これに対し、学生代表者が、「人を診て人を治すことができる医師を目指したい」と臨床実習に臨む決意を述べました。続いて、10人の教授が学生一人一人に白衣を羽織らせ、激励を行いました。

最後に、杉山隆病院長より、「コミュニケーションを大切にすること、診療録をしっかり作成することは基本の力となる。感染予防と健康管理に気をつけて実習に臨んで欲しい。」との言葉がありました。

 

 

【白衣授与式 宣誓文】

 

宣誓

 

本日は私たち医学科4回生115名のために白衣授与式が執り行われますこと、心より御礼申し上げます。この愛媛大学医学部医学科に入学してから、私たちは「患者から学び、患者に還元する教育・研究・医療」の基本理念のもと、日々勉学に励んできました。そして、数々の試練を乗り越え、共用試験を終えた今、これまでの努力を誇りに思うと同時に、1週間後に控えた臨床実習を前に身の引き締まる思いでいます。この日を迎えることができたのは、両親を始めとした家族、基礎医学から臨床医学まで時に厳しくも熱心に指導してくださった先生方、解剖実習という貴重な機会を与えていただいた白菊会の方々、学習に集中できる環境を作っていただいた職員の方々、先輩や後輩、同輩の仲間たち、そしてこれまでにも私たちの見えないところで支えていただいていた患者さんを始め多くの方々の応援とご協力があったからです。私たちはその感謝の気持ちを忘れず、ここにいる苦楽を共にしてきた4回生の仲間と共に、これから袖を通す白衣を身に纏い、臨床の現場へと歩みを進めます。

これから接することになる患者さんは皆、それぞれのご病気と闘いながら、私たちに学びの場を与えてくださります。苦痛の中、羞恥心の中、貴重な機会を頂いていることは決して当たり前ではありません。私たちは、支えてくださる周囲の人々への感謝の気持ちを常に持ち続け、痛みに共感したり、死への恐怖・不安の気持ちや、ご家族の心に寄り添ったりしながら、充実した実習を行って参ります。また、患者さんの生きる励みとなるような誠実で熱意のある態度を心がけます。入学した当時の初心に立ち返り、これからはスチューデントドクターとして、医療従事者の一員として、一人一人が責任を持ちます。また実習外でも、患者さんに還元する医療の実現に向けて自己学習、自己研鑽に励み、徹底した体調管理のもと実習を行えるように準備を怠りません。

私は最近「ザ・トラベルナース」というテレビドラマを見始め、他の医療職を理解し信頼し、チーム医療を進めていくことの大切さを学びました。ドラマの中で、「医者は病気を診て病気を治し、看護師は人を看て人を直す」という言葉が何度も出てきます。私は医師としても病気だけではなく、患者さんの人生に目を向け、人を診て人を治す存在でありたいと考えています。実習を通して、班員や学年と、そして病院全体と団結を深め、愛媛の医療の中心を担い、1人でも多くの患者さんをそれぞれの望みに寄り添う形で救うことのできるよう、全力で臨床実習に臨むことを誓います。まだまだ右も左もわからない未熟な私たちではありますが、今後もご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。

 

令和4年11月14日 医学部医学科4回生一同