東温市健康医療創生研究会

市拶長挨

東温市長 加藤 章

国がすすめる「まち・ひと・しごと創生総合戦略」は、「人口減少」と「地域経済縮小」の克服により、「東京一極集中の是正」「若い世代の就労・結婚・子育ての希望の実現」「地域の特性に則した地域課題の解決」を目指しています。地域は今、そこに住み、働き生きる人すべての人が知恵を出し合うことで、少しでも地域が活性化するための政策を考えていかなければなりません。

そこで、東温市では、地方創生事業の一つとして、東温市と愛媛大学医学部を中心に、愛媛大学と中小零細企業が連携し、「ものづくり産業の創生」や「ヘルスケアの創生」などを行う「とうおん健康医療創生事業」を行うこととしました。

具体的には、有識者による「東温市健康医療創生研究会」を設立し、この研究会を中心に、一つ目が「ものづくり産業の創生」として、愛媛大学医学部と中小零細企業が共同で医療・介護関連器機の部材供給や、研究・開発等を行います。二つ目が「ヘルスケアの創生」として、ヘルスツーリズムによる東温市でしか体験することができない旅行商品の開発、生活の質向上食品等の開発などを検討したいと考えています。

東温市は、人口3万4千人の小さな自治体だからこそできるフットワークの軽さを最大限に活かし、長期的な視野で地域の活性化を図っていきたいと考えています。

とうおん健康医療創生事業について

東温市は地方創生のキーワードを『三世代同居』と考えています。
そして、三世代同居を実現するには、「人が集う安全・安心なまちづくり」、「人が活力を生む産業振興のまちづくり」、「人が集い、快適に定住できるまちづくり」が必要となり、「雇用の場の創出・確保」は最重要施策の一つと位置付けています。

この東温市健康医療創生事業は、東温市と愛媛大学医学部が核となり、大学が持っているノウハウと、市内中小零細企業のものづくりの融合や、特殊かつ専門性の高い新たな製品、サービスの開発、高付加価値のものづくり分野への進出を目指すもので、雇用の場の創出へも繋がる事業です。

効 果
  1. ①地場産業(健康医療・観光文化関連産業・QOL向上職位品等)の振興育成
  2. ②医療福祉関連器機・用具、医療介護関連器機・用具、その他関連部材等共有のための技術の応用
  3. ③高齢者・障がい者の健康管理、改善予防等のための地域資源の応用
  4. ④いきいきと健康的に安心して暮らせる地域社会の創生
  5. ⑤雇用の創出・地域経済の持続的発展
  6. ⑥市内事業者による新たなネットワークの構築

また、これらの目的・目標を具体化し実現するため、東温市健康医療創生研究会を設立し、市内の中小零細企業・行政・大学が集うプラットフォームを形成します。そこで、以下の2つのテーマを柱として、より専門的なメンバーによる部会にて企画・立案することとしています。

  1. (1)持続可能な健康長寿のまちづくりを目指す「ものづくり産業の創生」
  2. (2)地域資源(自然・観光・特産品)を活用した「ヘルスケア産業の創生」