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文部科学省「感染症医療人材養成事業」看護学科オリエンテーションにおける感染防御演習を実施しました

令和3年9月22日(水)、愛媛大学医学部看護学科で文部科学省「感染症医療人材養成事業」看護学科実習オリエンテーションにおける感染防御演習を実施しました。

この演習は、今般の新型コロナウイルス感染症の対応を踏まえ、感染症の診断や感染症の特色を踏まえた診療や感染制御に関する実践的な教育プログラムを構築し、感染症に関する高度な知識を身につけた医療人材養成を行うことを目的に行われました。

当日、看護学科3年生を二つのグループに分け、グリッターバグ及びATPふき取り検査(A3法)を使った手指衛生と感染防護用具着脱等の感染防御演習を交互に実施し、当実習に参加した学生からは以下のような気付きや学びがありました。

 

【演習からの学び】

  • コロナウイルスの流行に伴って手洗いの回数は増加しましたがその分、適当になってしまっていると危険だと思った。菌や目に見えない汚れに対して普段から意識することが患者への感染をつながることになると再認識することができた。グリッターバクではほとんど汚れが見えない状態になっても手の菌はなくなったわけではないので、一回の手洗いで爪の裏や指の間などの細かい部分の汚れもしっかり意識して手を洗おうと思った。
  • ATPふきとり検査を実施して、数分の間にも手は汚染されているのだなと実感し、臨床の場面で手洗いが重要視されていることの理解ができた。普段の手洗い後、グリッターバグで洗い残しの確認をした際は、想像以上に洗い残しが多く、手洗いはできているつもりになっていて、実際はできていなかったのだと痛感した。加えて、衛生学的手洗いの実施後は、洗い残しは殆どなく、ATP検査での数値も格段に下がっていたため、衛生学的手洗いを行うことで、感染から身を守ることができるのだなと思った。
  • 防護服の着る順番と脱ぐ順番が同じだと思っていたが、感染防止の面で考えると同じ順番では脱ぎにくかったり汚染された部分に触れてしまいそうになることに気づいた。
  • 感染防御具を脱ぐ順番は重要だと思っていたが、着る順番の重要性はそこまで考えたことが無かったので、順番の意味を理解しながら着脱しようと思った。また、どれだけ感染に触れないように感染防護具を脱いでも、手や服に菌が付いていたので、正しく着脱すること、前後にしっかり手洗い消毒をすることが大切と再確認した。

     

  • 感染防御用具着脱等の感染防御演習の様子

グリッターバグ及びATPふき取り検査(A3法)を使った手指衛生演習の様子

手洗いの効果(t-test t=8.559,p=0.000)