Course

医療薬学

Course introduction

講座紹介

社会・健康領域
医療薬学

医薬品が使われた結果を情報として収集し薬剤の適正使用促進に貢献します!

当研究室における研究テーマとしては、実際に医薬品が使われた結果を情報として収集し、くすりの改良や新しいくすりの開発に活かすため、患者さんの治療の向上に役立てられ①薬剤師の職能を生かし薬剤の適正使用を促進することを目標とした「臨床薬学的研究」、②薬剤の副作用対策に関する研究や既存薬剤に新たな薬効を見出だすこと(ドラック・リプロファイリング)を目的とした「基礎薬理学的研究」の2本柱に研究を行っています。

【講座問い合わせ先】

社会・健康領域 医療薬学 〒791-0295 愛媛県東温市志津川454
TEL:089-960-5738 / FAX:089-960-5745
公式HP http://www.hsp.ehime-u.ac.jp/medicine/

Research content

研究内容

  • 薬学的介入事例の集積と活用及び医療経済的効果の検討

愛媛県内の保険薬局と病院における薬学的介入事例を集積できるデータベースを構築しています。集積した情報および県内各地域 での取り組み事例を解析することで、患者さんにより安全かつ有効な薬での治療を提供できる体制を整えることを目的としています。

  • 抗がん剤の除染方法に関する実態調査

抗がん剤の除染状況を調査して現状を把握することで、さらなる抗がん剤曝露防止に向けた対策を講じ、病院環境等の改善を図ります。

  • 転倒転落に関わる医薬品適正使用の推進に向けた調査

転倒転落アセスメントスコアシートを用いた危険度分類および入院中の転倒転落有無を確認することで、現状の項目において適切なリスク評価が可能であるか否かについて評価し、シート内容(特に医薬品) の改訂を含めて検討します。

Main achievements

主な実績

  • Naoto Okada,Hitoshi Kawazoe,Kenshi Takechi,Yoshihiro Matsudate,Ryo Utsunomiya,Yoshito Zamami,Mitsuhiro Goda,Masaki Imanishi,Masayuki Chuma,Noriaki Hidaka,Koji Sayama,Yoshiaki Kubo,Akihiro Tanaka,and Keisuke Ishizawa
    Association Between Immune-Related Adverse Events and Clinical Efficacy in Patients with Melanoma Treated With Nivolumab:A Multicenter Retrospective Study
    Clinical Therapeutics 41,59-67 (2019)
  • Yuta Suzuki,Akihiro Tanaka,Mamoru Tanaka,Noriaki Hidaka,Teruki Miyake,Bunzo Matsuura,Yoichi Hiasa,and Hiroaki Araki
    Clinical effectiveness of switching between DPP-4 inhibitors in patients with type 2 diabetes mellitus.
    International Journal of Clinical Pharmacology and Therapeutics57,474-477(2019)
  • 小池香苗,田坂祐一,藤本恵利加,田坂友紀,越智理香,井門敬子,田中 守,田中亮裕,荒木博陽
    P-mSHELLモデルを用いた実効力の高い薬剤間違い防止策の検討
    日本病院薬剤師会雑誌 55,203-209(2019)

Staff introduction

スタッフ紹介

教授からのメッセージ


医薬品は発売された後、年齢や性別、体質、病気の症状など条件の違う患者さんに使われます。その結果、開発の段階では予測できなかったことがわかることがあります。そこで、医薬品をより安全にかつより有効に使用するための手法を確立することを目的として、診察時に得られる臨床検査値や血液中の薬物血中濃度の測定値および医薬品投与歴などの診療情報を使用して、詳細な分析を行っています。これらの研究成果を通じて、多くの患者さんが最適な薬物治療を受けられることが期待できると考えております。

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