Course

臨床薬理学

Course introduction

講座紹介

病因・病態領域
臨床薬理学

臨床薬理学を通し、

合理的薬物療法や

臨床試験へ貢献します。

臨床薬理学とは科学的な合理的薬物治療を指向する学問領域です。薬物治療の有効性と安全性を最大限に高め、個々の患者さんにとっての最良の治療を提供することを目指します。また、創薬・育薬や研究倫理などにも深く関与している学問です。神経疾患を中心に、薬物動態、薬物相互作用を考慮した合理的薬物療法を行っています。また、新薬開発に貢献すべくPhaseI試験(臨床薬理試験)を含めた治験、臨床試験を積極的に実施しております。医学生教育では、「薬物治療・開発学」講義や臨床実習を通して、合理的薬物治療、臨床試験などに興味をもってもらえるよう、医局員一同頑張っております。

【講座問い合わせ先】

病因・病態領域 臨床薬理学 〒791-0295愛媛県東温市志津川454
TEL:089-960-5095 / FAX:089-960-5938
公式HP http://www.m.ehime-u.ac.jp/school/clpharma/

Research content

研究内容

  • パーキンソン病と自動車運転、注意力障害

パーキンソン病患者における自動車運転能力や注意力障害に関し、シュミレータやアンケート等を用いて検討する。

  • 筋萎縮性側索硬化症における呼吸筋エコー検査

筋萎縮性側索硬化症の呼吸機能について、呼吸筋エコー検査での評価を検討する。

  • パーキンソン病モデルマウスにおけるミクログリア機能

パーキンソン病モデルマウスに薬剤投与を行い、ミクログリア機能の評価を通して疾患への影響を検討する。

  • パーキンソン病とDaT SPECT

パーキンソン病患者におけるDaT SPECTと臨床症状の関連を検討する。

  • LCIG療法におけるレボドパ血中濃度

LCIG療法中のパーキンソン病患者において、レボドパ血中濃度測定を行い、薬物動態の検討を行う。

  • LCIG療法と薬剤、食事の関連

LCIG療法中のパーキンソン病患者の症状変動の原因を検討し、薬剤でのコントロール改善を検討する。

Main achievements

主な実績

  • Miyaue N, Yabe H, Nagai M.Serum growth differentiation factor 15, but not lactate, is elevated in patients with Parkinson’s disease.

    J Neurol Sci. 2020 Feb 15; 409:116616. doi: 10.1016/j.jns.2019.116616. Epub 2019 Dec 5.

  • Iwaki H, Ando R, Tada S, Nishikawa N, Tsujii T, Yamanishi Y, Miyaue N, Yabe H, Nagai M, Nomoto M.
    A double-blind, randomized controlled trial of duloxetine for pain in Parkinson’s disease.
    J Neurol Sci. 2020; 414:116833.
  •  Nagai M, Kubo M, Ando R, Ikeda M, Iwamoto H, Takeda Y, Nomoto M.Comparative examination of levodopa pharmacokinetics during simultaneous administration with lactoferrin in healthy subjects and the relationship between lipids and COMT inhibitory activity in vitro.

    Nutr Neurosci. 2020 May 22; 1-10. doi: 10.1080/1028415X.2020.1760532.

  • Miyaue N, Yabe H, Nagai M, Nomoto M.Gastrointestinal surgical procedures affect levodopa pharmacokinetics in Parkinson’s disease.

    Parkinsonism Relat Disord. 2020; 76:29-31. doi: 10.1016/j.parkreldis.2020.05.40.

  • Tada S, Nomoto M, Yamanishi Y, Miyaue N, Ando R, Yabe H, Nagai M.The marked decrease in cardiac MIBG-uptake correlates with the severity of sleep disturbance in patients with Parkinson’s disease.

    Sleep Biol Rhythm. 2020; 18:131-136. doi: 10.1007/s41105-020-00253-1.

  • Miyaue N, Yabe H, Yamanishi Y, Tada S, Ando R, Nagai M.Three cases of rheumatoid meningitis with elevated CSF neopterin levels.

    J Neuroimmunol. 2020; 348:577396. doi: 10.1016/j.jneuroim.2020.577396.

  • 山西祐輝,永井将弘LCIG療法におけるレボドパ血中濃度モニタリング

    愛媛医学. 2020; 39(1):5-8.

Staff introduction

スタッフ紹介

教授からのメッセージ


当科は平成12(2000)年に日本で唯一神経疾患を主対象とした「臨床薬理学」講座として開設されました。愛媛大学医学部附属病院においては「臨床薬理神経内科」として外来・入院診療にあたっています。臨床薬理学を通し、薬物治療の有効性と安全性を最大限に高め、個々の患者さんにとっての最良の治療、いわゆるオーダーメイド治療を提供することを目指しています。また、臨床薬理学は創薬・育薬や研究倫理などにも深く関与している学問でもあります。愛媛大学は四国で唯一臨床薬理学講座、 Phase I 施設を有する大学です。これからも合理的薬物治療、創薬・育薬に少しでも貢献できるよう尽力いたします。

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