Course

難病・高齢医療学講座

Course introduction

講座紹介

提案型寄附講座
難病・高齢医療学

治し、支える医療の実践

新居浜市の寄付により2022年4月に開設された本講座では、高齢者が新居浜市圏内において安心して生活できるよう、単に治す医療ではなく、治し、支える医療の実践と、神経・循環器領域の難病医療・高齢者医療に精通する医師の育成を目標としています。そのため、サテライトセンターである十全総合病院での脳神経内科・循環器内科の診療に加え、難病ネットワークの構築、大学における神経難病、老年病、血管病や循環器疾患の教育・研究・診療を行っています。

Research content

研究内容

  • 認知症の行動・心理症状に影響する遺伝的背景の研究

行動心理症状に影響する遺伝子多型の解析を進め、オーダーメード化したアプローチにより重篤な行動心理症状の出現を予測し、適切な薬物療法、介護に結びつく研究を推進する

 

  • アルツハイマー病における神経炎症機序の解明

アルツハイマー病の進展にかかわる神経炎症の指標となる血液・脳脊髄液免疫バイオマーカーの同定や、神経炎症を制御する分子の同定に関する研究を推進する

 

  • 神経難病における心血管系合併症に関する研究

心血管系の合併症が神経難病患者の機能予後に与える影響について検討を進める

 

  • 免疫性神経疾患の多様性に関する研究

多発性硬化症をはじめとする免疫性神経疾患の発症や経過に影響を及ぼす日本人独自の遺伝・環境因子の同定と、臨床的多様性と免疫・遺伝学的背景との関係性についての研究を推進する

 

  • 機械学習を用いた画像診断の自動化に関する研究

専門医の偏在による地域間の医療格差を是正するため、人工知能関連技術を用いた心血管画像診断の自動化研究を推進する

Staff introduction

スタッフ紹介

難病・高齢医療学講座
教授
越智 博文

教授からのメッセージ


本講座の重要な役割として、新居浜市圏内における地域医療への貢献、愛媛県東予地区における難病ネットワークの構築、愛媛大学および十全総合病院における人材育成、地域における啓発活動が挙げられます。これからの高齢者医療において地域包括システムを構築するなかでは、脳や血管の老化に関連する疾患の診療と研究は益々その重要性を増してきます。この領域の臨床的・基礎的研究を推進するとともに、次世代の医師の育成にも努めて参ります。

スタッフ紹介


  • 越智 博文 (教授)
  • 檜垣 彰典 (難病・高齢医療学講座 助教)