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2013年10月20日

第7回パーキンソン病・運動障害疾患コングレス(MDSJ)

10月10日から12日にかけて、東京で行われたMDSJの報告をします。

当科外来の担当をしてくださっている看護師の中村さんからは、「パーキンソン病患者の運動障害における太極拳の有効性」について発表してもらいました。半年間、太極拳の大西先生の指導をいただきながら、パーキンソン病患者さんとともに頑張った内容を発表しました。ストレッチをした方々、太極拳をした方々、どちらも運動症状は改善しており、その場で見ていた患者さんからも、「太極拳はいいですよ」というコメントを頂き、大変和やかな発表でした。

中村さん2

 

済生会病院にいっている矢部先生からは、「脊髄梗塞を合併したパーキンソン病に髄腔内バクロフェン療法、両側視床下核脳深部刺激療法の併用が有用であった1例」についての発表を行いました。手術療法にも取り組んでいる先生ならではの発表でした。

矢部先生

 

永井先生は「進行期パーキンソン病患者を対象としてレボドパ/カルビドパ空腸投与ゲル剤の安全性、認容性および有効性」について発表しましたが、盛況でした。運動合併症で悩む患者さんにとってはひとつの選択肢となりえる治療です。

gyAhU

 

野元先生も「パーキンソン病における中枢神経系のアデノシン受容体の役割」についてセミナーを行いました。

MDSJでは、神経難病に対して、積極的に病態解明と新しい治療に取り組んでいる先生方の発表がたくさんあり、大変エキサイティングな会です。

なお、来年(第8回)の大会長は野元先生で、京都で行われる予定です。楽しみです。