Staff Introduction 女性医師対談
スタッフ紹介
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るい先生
医師13年目(入局11年目) 助教、小学生の子供1人
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かな先生
医師21年目(入局21年目) 非常勤講師、小学生の子供2人
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かなこ先生
医師6年目(入局4年目) 大学院生、半年前に出産
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インタビューA
中堅医局員(男)
今日はそれぞれ立場が異なる3人の女性医師の先生にお話を聞こうと思います。
まず始めに、放射線科に入ろうとしたきっかけを教えてください。
私は大学5回生のポリクリのときに決めました。それまでは総合内科を考えていましたが、全身を診れる科、という事にとても興味を持ってそのまま入局しました。
私は研修医2年目のときに子供ができたので、必然的に子育てがしやすそうな科ということで選びました。実際に入局して1ヶ月で産休に入りました。でも、もともと放射線科には興味があったので、ローテートでは5ヵ月間も回ってるんですけどね。
実は研修医1年目まで全く考えていませんでした。2年目のときに画像をみれたらいいな、という気楽な気分でローテートしましたが、とても熱心な指導医の先生に恵まれて放射線科に興味を持ちました。研修終了後は、結婚して愛媛の病院に勤務するという予定だったのですが、実家が県外で親が近くにいないという事もあり、将来的な子育ても考慮して選んだところもありますね。
なるほど。子育てを考えて最終的に放射線科に決めたというところもありますが、その前に実際にローテートして放射線科の仕事に興味をもつことや放射線科の先輩医師の話を聞くことが大事ですね。
入局してからの医局の雰囲気はどうだったでしょうか?
雰囲気はとてもよかったです。
男性医師と女性医師の数のバランスがいいですね。とても働きやすい環境だと思います。
確かに、男性と女性の両方が入局する年が多いですね。
大きい関連病院でも、男性と女性医師の両方いるところが多いですね。
それでは実際の経験として、産休と育休はどのようにとりましたか?
産休と育休あわせて10ヵ月とりました。入局してすぐに産休に入る状態だったのですけど、当時の医局長がむしろとても応援してくれました。実際に迷惑かけたと思うけど、その分復帰してから一生懸命働こうと思いました。
2ヵ月の産前休業と10〜11ヵ月の産後休業+育休をとりました。子どもを出産したときはスタッフだったので、子供が作りたい旨を教授や医局長にもともと相談していました。妊娠前はIVR(カテーテル治療)もしていたので、妊娠がわかったときは旦那よりも先に医局に報告しましたね(笑)。育休明けに復帰したときも暖かく見守ってくれました。
私はあわせて8ヵ月とりました。来月から復帰すると決めましたが、周りからはもっと休んでいいといわれました(笑)。私と同じ大学院生は男性が多いですが、同じように小さい子供がいる人が多いのでとても理解されていると感じています。
大学外の関連施設でも産休をとってそのまま職場に復帰している先生はたくさんいますね。他に大学で非常勤やバイトとして週数回や時短で働くケースもありましたね。
子育てと仕事の両立についてはどうでしょうか?
放射線科の特徴のひとつは、基本的に担当の入院患者さんがいないところです。主な仕事は画像診断なので皆で助け合って仕事ができます。自分が急に休んでも、ある程度皆でフォローしてくれます。
それはあるよね。外来を担当してないので、子供の事で勤務開始時間に遅れてきても、問題なく仕事ができます。読影という仕事は常勤でも非常勤でも内容が変わらないので、どんな勤務形態でも常勤と同じ内容の仕事ができます。もちろんレベルを維持するために勉強はしなければいけないけど、ずっと第一線で活躍できるのは強みですね。
あとは最近では遠隔読影もこれからもっと進んでいくと思います。
システムは出来つつあるので、今は普通に自宅で読影できますよ。
家で子育てしながら仕事もできるので、経済面でも画像診断のスキル維持に関してもメリットが大きいですね。
最後に、放射線科に興味ある学生さんや研修医の先生にむけて一言お願いします。
うちの医局の特徴は若い医師が多い事です。同じ世代が多いので、周りの理解を得やすいのがいい事ですね。
どんな科でも努力しないといい医者になれません。放射線科だからといって楽なわけではないです。でも、子育てもしつつ、ずっと第一線で働きたい人には仕事がしやすい科なのは間違いないです。
放射線科の仕事量は私が入局した時よりもどんどん増えています。今、急速に人工知能(AI)が発達し、放射線科の分野でも大きな話題になっています。AIの助けをかりることで、もっと働きやすい環境になることを期待しています。女性医師だけではなく、子育てをする男性医師にとってもいい科だと思います。
皆様、ありがとうございました。この対談を読むことで少しでも放射線科に興味をもって貰えると嬉しいです。