Class scene

授業風景

Internal MedicineⅠ

内科学Ⅰ

本科目では、講義や実習を交えながら以下のような内容について理解を深めます。

血液

  • 骨髄・リンパ系の構造と機能、血球の増殖と分化の機序
  • 血球の機能およびその障害時の主要な徴候、顆粒球系の数と機能の異常をきたす疾患概念
  • 白血病と悪性リンパ腫の分類、造血器悪性腫瘍の治療概念
  • 血液凝固系および血小板に関与する要素とその役割
  • 血液学的検査法、輸血療法の理論
  • 各種貧血および赤血球増加症の病因と病態、特徴的所見、診断法および治療法の基本的事項
  • 白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫を中心とした造血器悪性腫瘍の診断と治療法の基本的事項
  • 血液凝固・血小板の障害による主要疾患の病因と病態、特徴的所見、診断法および治療法の基本的事項

感染症

  • 種々の感染症の発症機序、病態生理、臨床症候、検査法、診断法および治療法の総括的概要
  • 個々の感染症についての概念、疫学、病態生理、臨床像、診断および治療の概要

免疫・アレルギー

  • 免疫監視機構とその破綻の分子機構
  • 自己免疫疾患の概念、分類、治療、予後
  • アレルギー疾患の概念、分類
  • 膠原病および膠原病類似疾患の概念、診断、治療の基本的事項
  • アレルギー疾患の概念、病態生理、臨床像および診断法、治療についての概略

Molecular Cell Biology

分子細胞生物学

本科目では以下の3パートに分けて学習します。

分子心血管生物・薬理学

分子レベル、細胞レベルで明らかにされた生物化学の原理・原則を、酵素学・代謝学・物質分子の機能を通して学習します。また、それらが臓器・個体レベルでどのように統合されているかを理解し、究極的には、これらの知識をヒトの生命現象や病気の理解・解明に役立てる能力を養います。

生化学・分子遺伝

人体の普遍的かつ多様な生命現象に対して、細胞及び、その構成分子がどのように関わっているかを理解するための基礎的な原理と知識を習得します。特に、核酸、タンパク質、脂質の細胞内での機能を大局的かつ、多面的に学びます。さらに、成長因子などの情報に応答した遺伝子発現や細胞の変化を分子レベルで説明し、それらの異常や機能不全が、様々な病態を生む過程の分子機構を説明できることが重要です。また本講義では、実際の臨床現場で活躍する臨床講座 (心臓血管・呼吸器外科学、肝胆膵・乳腺外科学、消化管・腫瘍外科学、泌尿器科学、小児科学)の教員が、基礎的な生化学や細胞生物学の原理がどのように臨床の現場で活かされていて、基礎生物学を学習する意義とは何かをそれぞれの専門の立場から概説します。

分子細胞生物学実習

クラスを大きく2つのグループに分け、各グループがローテーションしながら実習を交代で行います。本実習を通じて生化学領域の基本的手技を習得するとともに、酵素学についての理解を深めます。特に、色々なテーマについて単発的に実習を行うのではなく、一つの対象を掘り下げることにより、実験・観察を行いながら問題点を解決して行くことを学習します。

Pathology

病理学

本科目では、病理学総論・各論について、実習を交えながら以下のような内容について理解を深めます。

病因論、細胞の適応、細胞損傷、細胞死、修復、遺伝子異常、先天異常、腫瘍論、循環障害論、炎症・免疫論、代謝異常・老化

また、生検病理診断及び病理解剖診断に用いた種々の材料から得られた病理組織標本を観察し、病理学各論講義で得られた知識と関連づけることにより、その印象をより一層深めるために実習を行います。様々な経過をもった種々の疾病で苦しんだ患者さん達から医学教育に提供頂いた病理組織標本を取り扱い、病理組織の基本的な形態学的特徴を習得することにより、自分自身もその疾病の解明と撲滅のために学ぶという姿勢と行動を身につけることも目的としています。特に、講義で学んだ基本的な疾患の診断の根拠と理解に役立つ視覚的記憶を体験することにより、机上での基礎知識を確固たるものとし、今後学ぶ臨床医学への足がかりとします。

Micro Pathobiology

病原生物学

本科目では、病原生物(細菌、真菌、ウイルス、寄生虫)について、それらの一般的な性状、個々の病原生物の生態、感染経路、寄生の態様、特殊な生理活性因子と毒素などを理解し、その上で、宿主側の反応と症状、宿主寄生体関係と感染の経過を学び、診断、治療、感染防御対策の基礎を学習することにより、医師として必要な感染症に対する知識、考え方を修得することを目標としています。

内容は、「寄生虫学」及び「細菌学・ウイルス学」の2パートにより構成されており、それぞれ講義と実習を交えたものとなっています。講義ではそれぞれの病原体の生物学的特性、病態、診断法、治療法・予防法等について学習し、さらに実習により病原体の取り扱い、診断等に関する基本的な手技を習得します。