愛媛大学医学部附属病院 先端医療創生センター

センターのご案内

病院長あいさつ

愛媛大学医学部附属病院先端医療創生センター(Translational Research Center; TRC)のホームページをお訪ね下さり、ありがとうございます。この度2021年4月1日に、センターを管理運営する附属病院病院長に就任致しましたので、一言ご挨拶申し上げます。

愛大病院は、「患者さんから学び、患者さんに還元する病院」を理念に、患者さん中心に高度医療を実現し続けます。この理念を実現するための3つの柱として、①愛媛県民から信頼され愛される病院(診療)、②患者さんの立場に立てる医療人の養成(教育)、③愛媛で育ち、世界に羽ばたく医療の創造(研究)を目標として努力してきました。

当センターは、愛大病院の理念実現のための3本目の柱である「研究」、特に基礎研究と臨床研究の橋渡し研究を推進するために、2011年11月に設立され、今年2021年11月で設立10周年を迎えます。この10年間は、檜垣實男元院長、三浦裕正前院長および今村健志センター長、さらにセンタースタッフと関係者の皆さまのご努力により、最先端研究成果から大型外部資金の獲得、セミナー・シンポジウムをはじめ多彩な活動など、橋渡し研究の中核拠点形成を着実に展開することができました。

2020年になって、コロナ禍で世の中が大きく変わり、国立大学法人を取り巻く環境がさらに厳しくなる中、愛媛大学が科学技術・医療技術でプレゼンスを獲得し、世界トップレベルの研究・医療水準を維持し、愛媛県民ひいては日本国民の利益と健康とを守る上で、橋渡し研究の適正かつ迅速な推進は欠かすことができません。設立10周年を迎え、次世代の橋渡し研究の推進のために、バイオバンク部門(大澤春彦部門長)を新設します。さらにADRESや医学系研究科と協働で機器整備を充実させ、これまで以上に学内外の連携を深め、バンクした検体が将来臨床に応用できる体制を整備します。外部機関との人事交流を深め、DX(デジタルトランスフォーメーション)も推進しつつ、リサーチマインドを持った人間性豊かな医療人の育成に取り組み、人的資質の向上を目指します。

今後も、愛大病院が患者さんに寄り添い、常に高度な医療を提供し続けることができますように、また地域社会に貢献できますように、当センターが最先端研究・医療開発を展開し、さらに飛躍することを祈念して、ご挨拶の言葉に代えさせて頂きます。

2021年6月吉日
愛媛大学医学部附属病院
病院長 杉山 隆

センター長あいさつ

先端医療創生センター(TRC)は、適正かつ迅速な橋渡し研究の推進、医学・医療イノベーション創出を実現するために、附属病院が基礎研究をサポートする目的で設立され、基礎研究から臨床応用に至るシームレスな拠点の形成を目指してきました。

当センターは、愛媛大学医学部の基本理念である「患者から学び、患者に還元する教育、研究、医療」を実践するための組織です。2011年11月のセンター設立以来、概算要求などの大型外部資金の獲得、最先端の研究業績、セミナー・シンポジウムをはじめとする多彩な活動を通じ、橋渡し研究の中核拠点形成を着実に推進してきました。

設立11周年を迎えた2022年4月に、大澤がセンター長になり、現在、バイオバンク部門(大澤春彦部門長、塩川大介副部門長)、再生・細胞治療部門(白石敦部門長、加藤英政副部門長)、感染症・免疫治療学部門(山下政克部門長、越智俊元副部門長)、イメージング部門(今村健志部門長、城戸輝仁副部門長、武内章英副部門長)、研究推進支援ユニット(三宅吉博ユニット長、齋藤卓副ユニット長)、細胞プロセシングセンター(白石敦センター長)の4部門・1ユニット・1センターの体制です。愛媛発の医療シーズを臨床へと効率よく繋げるために日々努力しています。今後とも、ご指導、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

2022年4月吉日
愛媛大学医学部附属病院 先端医療創生センター
センター長 大澤 春彦

センター概要

愛媛大学医学部・医学系研究科では、先導的な医科学研究成果の創出とその臨床応用とを推進すべく、これまでに長期的な視点にたって研究基盤づくりを進めてきました。具体的には、平成18年度に設置した再生医療研究センターと平成22年度に設置した細胞プロセシングセンター(附属病院)において、主に皮膚や角膜の細胞移植、血液細胞の幹細胞応用を中心に、再生医療と臨床応用技術の開発のトランスレーショナルリサーチを進めました。一方、平成21年度には、プロテオ医学研究センターを設置し、医学系研究科・附属病院の教員が国家プロジェクトとして進めてきた実績のある研究(がん、ゲノム、脳・神経など)に焦点を絞り、“基礎−臨床融合”のコンセプトの下、臨床応用に向けたシーズの開発と育成を進めました。同時に無細胞生命科学工学研究センターとの医工連携体制も敷き、同センターで世界に先駆けて実用化した無細胞タンパク質合成技術による疾患特異的タンパク質の網羅的スクリーニングや感染症のワクチン作製など、独創的な実用化研究からも幾つかの有用なシーズを導出してきました。
このような取組から、無細胞タンパク質合成技術で作製したワクチン開発用機能タンパク質アレイなど「愛媛発」の革新的医療シーズが蓄積しており、導出されたシーズの臨床応用を更に更に加速させる目的で、平成23年11月にTRCを附属病院に設置しました。TRCでは、「愛媛大学発先進的プロテオミクス研究」と「世界最先端の革新的イメージング研究」の2つの基盤技術を軸に、愛媛大学独自の革新的リソースと先進技術から創造されたシーズの熟成と臨床応用開発とを進めます。組織としては、バイオバンク部門、再生・細胞治療部門、感染症・免疫治療学部門、イメージング部門、研究推進支援ユニットと細胞プロセシングセンターの4部門・1ユニット・1センターで、基礎と臨床の橋渡し研究の推進に努めております。

愛媛大学特に大学院医学系研究科で開発・導出された医療シーズの臨床応用を加速させることを目的とし、バイオバンク部門、再生・細胞治療部門、感染症・免疫治療学部門、イメージング部門、細胞プロセシングセンターの4つの部門と1つのセンター、専門的な知識と情報をもとに技術や統計などで研究開発を強力にサポートする研究推進支援ユニットから構成されています。

部門紹介

  • バイオバンク部門
  • 再生・細胞治療部門
  • 感染症・免疫治療学部門
  • イメージング部門
  • 研究推進支援ユニット
  • 細胞プロセシングセンター