Course

救急航空医療学

Course introduction

講座紹介

戦略型寄附講座
救急航空医療学講座

救急航空医療学

ドクターヘリを通じて愛媛の救急医療の充実を目指します

本講座は、2017年2月1日に開始となった愛媛県ドクターヘリ事業に合わせて設置された、愛媛県の寄付講座です。愛媛県立中央病院と協働して愛媛県ドクターヘリに搭乗して、救急現場での病院前医療、施設間搬送での搬送中患者管理を行い、救命率の向上、後遺障害の軽減、各地域の救急医療資源の負担軽減を目指します。また、各地の消防機関や病院との症例検討会等を通じて、より効果的なドクターヘリ活用方法を構築していきます。当講座はドクターヘリ事業だけで無く、救急医学講座と完全に融合して、愛媛大学病院救急科の業務、スタッフのsubspeciality科の業務、県下二次救急病院の診療支援も行っています。ドクターヘリ見学を通じて学生へ救急医療やドクターヘリへの興味を喚起しています。ドクターヘリに関わる臨床研究、敗血症や脊髄損傷の基礎研究、救急医療と法律との法学的研究など、多岐にわたる研究活動も行っています。

【講座問い合わせ先】

寄附講座 戦略型寄附講座 救急航空医療学講座 〒791-0295 愛媛県東温市志津川454
TEL:089-964-5111 / FAX:089-960-5131
公式HP https://www.m.ehime-u.ac.jp/school/emer/

Research content

研究内容

  • ドクターヘリ現場活動のリアルタイム動画伝送システムの構築

「救える命は必ず守る」ことを一義的目的とし、一次救急/二次救急/三次救急の連携を確立し、24時間―365日の医療提供体制構築を目指しています。

  • 脊髄損傷後の高体温が脊髄二次損傷に及ぼす影響

脊髄損傷後に発症するうつ熱が脊髄二次損傷を助長するかどうかをラットを用いた動物実験で検討する。

  • AMPKと敗血症

AMPKはenergy homeostasisに関与しており敗血症の臓器障害に関係している。近年重症患者における早期リハビリテーション開始の重要性が言われている。骨幹筋特異的にAMPK活性を低下したマウスを使用し、敗血症モデルを用いて生存率や多臓器の炎症の程度を調べている。

  • 医療事故訴訟における法的責任追及の検討

現在の法的責任追及が医療事故の原因解明に負の影響を与えている可能性がある。医療事故予防の見地から新たな責任追及のあり方を模索する。

  • 四肢多発外傷の効果的な治療方法の研究

二つのPTD(防ぎ得た外傷死、防ぎ得た外傷後後遺障害)回避を意識した、四肢多発外傷の治療法を確立する。

Main achievements

主な実績

  • Takeba J, Umakoshi K, Kikuchi S et al. Accuracy of screw fixation using the O-arm® and StealthStation® navigation system for unstable pelvic ring fractures. Eur J Orthop Surg Traumatol. 28: 431-438.2018
  • Takeba J, Takahashi T, Watanabe S et al. Short-term clinical results of arthroscopic osteochondral fixation for elbow osteochondritis dissecans in teenaged baseball players. J Shoulder Elbow Surg. 24: 1749-56.2 015
  • Kikuchi S, Nishihara T, Kawasaki S et al. The ameliorative effects of a hypnotic bromvalerylurea in sepsis. Biochem Biophys Res Commun. 459: 319-326. 2015
  • 大下宗亮 医療事故における事故調査の現状と問題点 法律時報 1133: 日本評論社2019

Staff introduction

スタッフ紹介

教授からのメッセージ


愛媛県の救急医療は各地域の先生方の献身的な努力で、ぎりぎり維持できている現状です。ドクターヘリが少しでも地域医療に貢献できるように、愛媛県立中央病院と協働して頑張っていきます。
また、救急医学講座と一体となって、若い先生方に少しでも救急医療に興味を持って頂き、様々な形で救急医療に関わる事ができる体制を構築して救急に携わる人の数を増やして、愛媛県の救急医療体制の充実を目指し全力を尽くす所存です。また、当科の特徴は興味のある分野の臨床や研究を自由に行える事で、実際に救急医療に関わる様々な臨床研究と基礎研究を行っています。救急医療に興味を持っている若い先生方、是非一緒に愛媛の地で救急医療を楽しみませんか。

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