会長挨拶

  愛媛大学医学部同窓会会員の皆様こんにちは。薬師神芳洋先生の後任として同窓会長に選任されました鍋加(なべか)浩明と申します。よろしくお願いします。
 歴代の同窓会長をご紹介させていただきます。初代会長朴信正先生(昭和57年~)、第2代会長櫃本泰雄先生(昭和62年~)、第3代会長鳥居本美先生(平成3年~)、第4代会長西尾俊治先生(平成5年~)、第5代会長高田清式先生(平成11年~)、第6代会長薬師神芳洋先生(平成29年~)となります。長い歴史に身の引き締まる思いです。
 私は2004年(平成16年)卒業の26期生となります。在学中にスタンフォード医療研修の際に同窓会より援助をいただきましたのが同窓会との最初の接点かと思います。また、6年生時には解剖実習室と図書館の間に新築されました総合学習棟で国家試験の勉強をさせていただいた最初の学年となります。総合学習棟建設には同窓会のみならず、各講座からも多大なる援助があったと聞いております。その節はどうもありがとうございました。
 私が卒業した2004年は卒後臨床研修が必修化された最初の年でもあります。私は松山赤十字病院で2年間のスーパーローテート研修を行いました。その後、麻酔科レジデントとして勤務する傍ら旧第1解剖学(松田正司教授)の大学院に入学しました。学位取得後は助教の職をいただき、旧第1解剖学講座教員として、大学2年生の解剖実習で多くの後輩を導入して参りました。大学院卒業と同時に同窓会役員を拝命し以後17年間、同窓会の運営に微力ながら協力させていただいて参りました。私は主に同窓会Webページ、Facebookページ、同窓会総会のWeb配信を担当させていただきました。対面参加できない同窓生のために来年度以降も同窓会総会はWeb配信とのハイブリッド開催としたいです。
2022年にご縁があり、愛媛大学医学部生体構造医学講座准教授から松山大学薬学部生理化学研究室教授に異動しました。城北キャンパスの横にあります松山大学は薬学部以外全て文系学部であり、薬学部のみならず全学にも医師教員は私だけという新天地で日々奮闘しております。薬学生には主に病態・薬物治療学を教えており、愛媛大学医学部客員教授と
して引き続き医学生の解剖実習の指導にも携わらせていただいております。
 前任の薬師神芳洋先生は愛媛大学医学部創立50周年式典を大成功に納められた他、愛媛大学医学部創立50周年記念事業・後世に残る記念事業WG長である羽藤直人先生、寄附・募金WG長である日浅陽一先生らとともに50周年記念総合学習棟(同窓会館)(仮名)の着工への道筋を作ってくださいました。一同窓会員として感謝の気持ちしかございません。
 私は先輩方の築かれてきた医学部同窓会をより盛り上げていきたいと思います。2年後の同窓会総会は新築の同窓会館で実施したいと考えておりますが、現在の8月第一土曜日が三津浜の花火大会と同日であることもあり、同窓生の参加しやすい日程への変更を今後考えていきたいと思います。
 また、同窓生総会への参加を促し、医学部同窓会を大いに盛り上げていくため、それぞれの学年について学年幹事を指名させていただければと思っております。これまでに同期会の幹事をされ、この同窓会報に寄稿していただいた方を中心にお声掛けさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 同窓会副会長には須賀義文先生(26期生)と中林ゆき先生(36期生)のお二人を指名させていただきました。須賀義文先生は松山市で開業されております私の同級生で、開業医の立場からご協力をいただきます。中林ゆき先生は愛媛大学医学部法医学教室の助教をされております。学部学生、大学院生時代から共に研究をして参りました。これらのメンバーで若い世代への同窓会参加も促していければと思います。
 8月の同窓会総会では規約がいくつか変更され、卒後20年までは毎年同期会の援助が出せるようになりました。これまでは2年に1回でした。若い先生方の同期会開催を後押しし、そして同窓会総会にも参加する流れが作れればと思っております。
 現在、愛媛大学医学部同窓会には5つの地方支部がございます。九州支部、中国支部、近畿支部、東日本支部、東海・中部支部です。今回の規約変更で新たに支部総会への援助が出せるようになりました。卒業後や2年間の初期研修終了後のタイミングで研修医の異動が多い時代です。各支部と連携し、他地区へ異動された若い先生のサポートをお願いすると
ともに、各地区での同窓生の親交を深めていただきたいと思います。そして皆様お忙しく中々愛媛に戻られる機会は少ないかと思いますが、同窓会総会への参加をお願いしたいと思います。
 私たちの母校は長い歴史と伝統を誇り、多くの優れた人材を輩出してきました。その一員として、この歴史の一端を担うことができることに、深い感謝と責任を感じております。これからも皆様と共に母校の発展と同窓生の絆を深めるために尽力して参ります。
 まだまだ若輩者で、皆様のご協力が不可欠です。愛媛大学医学部同窓会Facebookページ(https://www.facebook.com/groups/ehimedoso/)などを通じてご意見を頂戴できればと思います。今後ともよろしくお願いします。

令和6年(2024年)8月

第7代同窓会会長 鍋加 浩明