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愛媛大学乳腺センター - ホームページ

愛媛大学乳腺センター

医学生・研修生の皆さんへ

女性医師の声

村上 朱里(2026年改訂)

こんにちは。こちらのページをご覧いただいているということは、乳腺診療に興味を持ってくださっている学生さんや研修医の方でしょうか。少しでも進路選択の参考になればと思い、私自身の経験をお伝えします。私は、もともと乳腺外科を志していたわけではありません。2008年に高知大学医学部を卒業後、出身地である愛媛に戻り、松山市民病院で初期研修を開始しました。当初は外科に進むことは全く考えておらず、他科に進むつもりで研修をスタートしました。

転機となったのは、初期研修での外科研修です。手術や術後管理を含めた全身管理など、外科医療の面白さに惹かれましたが、当時は「女性外科医」を身近に見る機会がなく、自分の進路として具体的に考えることはできていませんでした。 そんな中で出会った患者さんから、「女医さんがいてくれて良かった」と言っていただいた経験が、自分の進路を考えるきっかけになりました。特に関心を持ったのが乳腺外科です。患者さんの多くが女性であり、乳房というデリケートな問題を抱える中で、女性医師として寄り添える場面があるのではないかと感じ、外科、そして乳腺外科へ進むことを決めました。 もちろん、不安がなかったわけではありません。外科は体力勝負というイメージがあり、自分に続けられるのか、将来のライフイベントと両立できるのか、悩むことも多くありました。それでも最後に背中を押したのは、「外科に進みたい」という自分自身の気持ちでした。ここで諦めたらきっと後悔する、そう思い進路を決断しました。

実際に乳腺診療に携わってみると、手術だけでなく、検診・画像診断・薬物療法など幅広い領域に関わることができ、患者さん一人ひとりの背景に寄り添いながら最適な治療を考えていく、とても奥深い分野であると実感しています。多職種と連携しながら「その人にとっての最適」を一緒に考えていくことに、大きなやりがいを感じています。 乳腺診療は、患者さんから直接感謝の言葉をいただく機会も多い分野です。「自分だからこそできる役割」を実感しやすい点も魅力の一つだと思います。 大学院では基礎研究にも携わり、病態を分子レベルで理解していく面白さや、その成果が将来の治療につながる可能性にも魅力を感じました。臨床と研究の両面から関われる点も、乳腺診療の大きな特徴の一つです。

現在は卒後19年目となり、日々の診療や後輩指導を通して、当時とはまた違った視点で乳腺診療の面白さを感じています。 後輩の指導に加えて、乳癌学会による若手乳腺科医のリクルート・支援活動(MIRAY1)にも関わっています。全国的にも乳腺診療に携わる医師はまだ十分とは言えず、これからの医療を担う仲間を必要としています。

少しでも興味があれば、ぜひ一度見学に来てください。 実際の現場を見ることで、「自分が働く姿」を具体的にイメージできるようになるはずです。 不安や疑問にもお答えできると思いますので、どうぞ気軽に声をかけてください。

西山 加那子(2023年改訂)

私は2010年に徳島大学を卒業し、地元である香川県で初期臨床研修を行いました。元々体力に自信があるタイプではなく、学生時代や卒業時に外科は選択肢には入っていませんでした。しかし、初期臨床研修で外科をローテートした際に手術の面白さを学び、とてもやりがいのある分野だと思い進路を決定しました。当時外科でご指導頂いていた先生に、母校である愛媛大学の乳腺センターを紹介して頂きました。初期研修終了後は、済生会西条病院で後期研修として一般外科を学び、2015年に当センターに入局いたしました。

早いもので、卒後13年、乳腺外科を専門にして8年経ち、乳腺専門医を取得する事が出来ました。これまでたくさんの患者さんに出会い、治療方針についてスタッフ全員で議論を交わしてきました。乳腺外科の特徴として、検診から、手術、術後治療(化学療法、放射線治療など)にわたるまで、すべて自分達で患者さんを診ることが出来ます。一人ひとりの患者さんは、乳癌のタイプだけでなく、家族背景やライフスタイルもすべて異なります。患者さんと長く関わることで、強い信頼関係を保つことが出来ることも魅力の一つです。最初は不安を抱えていた患者さんが、治療を終えて笑顔が見られた時はとても嬉しいものです。 私は大阪大学理学部数学科を卒業した後に、医学部を再受験しました。そのため、同級生よりも少し年上でしたが、医師として、外科医として、特にブランクを感じるような事はありませんでした。また、私は2014年に第一子を、2017年に第二子を授かりました。まだ子供も小さく、幼稚園の送り迎えが必要なため、カンファレンスの時間などは適宜調整して頂いています。子供の急な発熱などの際も、早めにお知らせすることで他の先生方にフォローして頂き、とても助かっています。当センターの特徴として、妊娠・出産・育児を機に外科医であることを諦めない環境が整っています。自分のモチベーションさえ高ければ、母親としても乳腺外科医としても活躍出来る場だと思います。また、私は第二子出産のタイミングで大学院に入学し、先生方のご指導のおかげで博士号も取得できました。子供たちは日々成長しており、悩みが尽きることはありませんが、私も子供たちに胸を張れる乳腺外科医としてこれからも一緒に成長していこうと思います。 乳腺外科に興味のある研修医・学生の皆さん、特に女性の先生方は、結婚・出産などライフイベントと仕事の両立を迷われるかもしれません。私としては、自分の学びたい意思さえあれば、両立は十分可能だと思います。私も含め、スタッフ一同で力になれたらと思います。乳腺外科にご興味のある方はいつでも見学や相談に来てください。

田口 加奈(2026年改訂)

私は大阪出身ですが、出身大学が愛媛大学(2012年卒業)であったこともあり、大阪で初期研修を終えた後、2014年に大学院生(大学院GP制度)として愛媛に戻ってきました。もともと研究に興味があり、学生時代にも癌の研究をしていました(当時は脳腫瘍でした)。卒業後の進路を考える際には、血液内科や腫瘍内科も候補にありましたが、ポリクリ(学生実習)で外科をローテーションした際に、手術の面白さを感じました。

外科は癌治療の一つを担うだけでなく、化学療法にも携わることができるため、自分の興味に最も合っていると考え、選択しました。乳腺診療は、手術、化学療法、ホルモン療法、病理、研究と非常に幅広く、その中で自分の関心のあるテーマを臨床と研究の両面から深めていける分野ではないかと思います。

2016年に大学院を卒業し、本格的に乳腺外科の研修を始めた頃から、早くも10年が経ちました(2026年時点)。その間には、結婚、双子の出産、育児と、医師として働き始めた頃には想像もしていなかったライフイベントがあり、身の回りの劇的な変化に驚くばかりでした。こうした経験を通して、さまざまなライフイベントが女性医師の働き方や生活スタイル、さらには自身の価値観に大きな影響を与えることを、身をもって実感しました。

私は2019年、育休中に乳腺専門医を取得しました。専門医取得後、自分自身の強みをどのように築いていくかを考える中で、乳房温存オンコプラスティックサージャリー(OPBCS: oncoplastic breast-conserving surgery)に強い関心を持つようになりました。今後は自身の技術向上や臨床研究を進めるとともにOPBCSの考え方や技術を後輩にも広げ、次の世代の乳腺外科診療につなげていきたいと思っています。

育児は予想以上に思い通りにいかないことも多く、仕事も育児も中途半端ではないかと悩むことも少なくありません。しかし、その時々で自分にできることを積み重ねていくしかないのだと感じています。周囲と協力しながら状況に応じて柔軟に対応していけば、道は拓けるのではないかと思います。 双子も小学生となり月日の流れの早さを感じております。今後は子供の世界が広がり、親と一緒に過ごしてくれる時間も少なくなってくると思いますので、共に過ごす日々や彼らの成長をそばで見守れる瞬間を大切にしてきたいとも思ってます。

乳腺領域は非常に幅広く、それゆえに多様な働き方ができることも魅力の一つですし、同時にとても奥深い分野だと感じています。人生は一度きりですので、将来の道は自分自身が本当に興味を持てることを選ぶことが大切ではないでしょうか。興味のある方は、いつでも見学やご連絡をお待ちしています。

日下部 恵梨菜(2025年改訂)

私は愛媛県松山市出身で2015年に愛媛大学を卒業後、市立宇和島病院で2年間の初期研修を終え、2017年4月より愛媛大学乳腺センターに勤務しております。
私はもともと内科や小児科に興味があり、外科に進むつもりは全くありませんでした。しかし、実習で初めてローテートした科が乳腺外科であり、そこで手術に入らせていただき、外科の面白さを実感したのを機に乳腺外科を目指すようになりました。ただ、外科医を目指すようになったものの、乳腺専門医になるためにはまず外科専門医を取得する必要があり、外科は体力勝負といったイメージが強く、体力的に自信がない私には向いていないのではないか、家庭と仕事の両立は出来るだろうかと初めは何度も進路を悩みました。

しかし、後で後悔しないように、まずはやりたいことを出来るところまでやってみようと外科の世界に飛び込みました。実際に研修医になって外科研修が始まると、乳腺だけでなく、他の分野の手術も楽しいと思うようになり、毎日どうやったら手術がうまくなれるか、手技の練習をするのが楽しくて仕方なくなりました。また、乳腺外科の魅力は手術だけでなく、診断から治療までトータルで携わることができる点や、手術以外にも薬物療法や放射線療法など様々な治療法があり、何通りもの治療プランの中から、患者さんの生活背景なども考慮しつつ一人一人にあった治療を考えていけるところにも魅力があります。
現在私は大学院にて基礎研究をしておりますが、いろいろな実験をしていく中で予想通りの結果がでたり逆に全く違う結果になったりと、基礎研究には臨床とは全く違った面白さがあり、日々新たな発見の毎日です。今後も乳腺外科医として日々研鑽を積みながら、さらに遺伝性乳癌に関しての専門性を高め、様々な悩みや不安を抱えてこられた患者さんの気持ちに寄り添い、一緒に解決していくことができる医師となれるよう、日々努力していきます。
愛媛大学乳腺センターには、私が学生の時には女性医師は3人だけでしたが、現在では12人の女性医師がいて、研究と臨床の両方で活躍されている先輩方や、子育てをしながら家庭と仕事を両立させておられる先輩方など、ロールモデルとなる女性医師がたくさんいます。そんな私も現在2人の子どもの母親となり、日々子育てに追われる毎日です。子どもの急な体調不良や行事等で突然早退やお休みをすることもありますが、他の先生方がみんなでカバーしてくださりお互いにサポートしてくださっている環境が整っているおかげでなんとか続けられています。本当に感謝しかありません。
メンバー同士が常に支え合って診療をしており、家庭と両立しながら仕事をされている先輩方を見て、あの時諦めずに乳腺外科医を目指して本当に良かったなと思っています。少しでも興味のある学生・研修医のみなさん、まずは是非一度見学に来てください。お待ちしています。

野田 令菜(2024年に記載)

私は愛媛県松山市出身で、2015年に愛媛大学を卒業後、愛媛大学附属病院にて初期研修を開始し、2017年3月に初期研修を修了しました。2017年4月より愛媛大学肝胆膵・乳腺外科学の医員として外科研修を開始し、2021年1月1日に外科専門医を取得しました。その後、2023年には乳腺専門医および医学博士を取得しております。

私はもともと画像診断に興味があり、外科には全く興味がなく自分には縁のない科だと思っていました。しかし、実習の際に手術を見学して、自分もやってみたいと思うようになり、外科を志すようになりました。さらに乳腺外科の実習を通して、患者さんの大半が女性であり女医の存在を喜んでいただけること、マンモグラフィ読影という以前から興味のあった画像診断に通じる分野があること、手術だけではなく化学療法やホルモン治療など薬物治療も大変重要であり非常にやりがいのある科であることなどを感じ、乳腺外科という分野に興味を持つようになりました。実習、初期研修を通して様々な科をローテーションし、やりがいのある科は他にもたくさんありましたが、乳腺外科医として乳腺疾患をかかえる女性患者さんの診療に携わりたいという思いは変わりませんでした。現在まで多くの患者さんに関わらせていただいて、術後のお傷についてや下着のことなど、「女医さんだから相談しやすい、先生がいてくれてよかった」などと患者さんからお声かけいただくことも多く、乳腺外科医になってよかったと強く感じます。
乳腺科医として診療していく中で、私は特に手術と薬物療法に興味を持つようになりました。2023年度には内視鏡手術などの研修のため亀田総合病院で研修を行い、2024年4月より再び愛媛大学に戻ってきました。乳腺領域は薬物療法も手術もどんどん進歩してきています。薬物療法についての知識のアップデートはもちろん重要ですが、手術についてもより低侵襲でかつ安全な術式が選択できるようになるのは患者さんにとってのメリットが非常に大きいと考えます。乳輪乳頭温存乳房全切除術など、地方ではまだまだできる施設が多くはない術式を愛媛の患者さんに提供できるよう準備を進めています。乳腺診療は上記の手術や薬物療法のほかにも画像、病理、遺伝などさまざまな分野がありますので、自分の興味・適正に合わせてより深く勉強する分野を選ぶことができるのも魅力の一つだと考えています。
乳腺専門医を目指すにあたり、外科全般の研修を積み、外科専門医をとる必要があります。私はもともと放射線科志望であったこともあり、乳腺以外の外科での研修に関して、不安に思うこともありましたが、どの科でも丁寧に指導していただき、得られるものがたくさんありました。外科研修を終えた今、乳腺外科だけではなく、その他の外科でもしっかりと研鑽を積み、そこで得られたものをきちんと患者さんに還元してくことが大切だと思うようになりました。当科にはもともと一般外科も視野に入れていたメンバーもそうでないメンバーもいますので、外科専門医研修について心配なことがあれば気軽に相談いただければさまざまな立場のメンバーからの体験談をお伝えできると思います。
外科に少しでも興味のある研修医・学生の方、女性だからと不安になることもあるかと思いますが、全国的に見ても女性外科医はだんだん増えてきています。また、当院乳腺センターでも多くの女性外科医がおり、子育てをしながら外科医として働いているメンバーも多く在籍しています。興味はあるけど自分には無理、と最初から諦めてしまうのは非常にもったいないと思います。実際に、もとは外科志望ではなかったけれど、外科専門医を取得した上で乳腺外科医として働いている先輩もたくさんいます。まずは、気軽に相談・見学しに来ていただけたらと思います。

中村 萌美(2026年に記載)

私は徳島県出身で、2017年に愛媛大学を卒業後、松山赤十字病院で2年間の初期研修を行い、2019年4月より愛媛大学乳腺センターに勤務しております。 元々、外科系に興味はありましたが、女性外科医に出会ったことがほとんどなく、自分が外科医として働く姿は全く想像できず漠然とした不安を抱えていました。しかし、学生時代に乳腺外科で1週間実習する機会があり、その際に初めて女性外科医としてばりばり働いておられる先生方に出会いました。

出産や育児もこなしながら、外科医としても活躍されている姿を目の当たりにし、衝撃を受けました。 また、乳腺外科という分野があることもそれまでは知らなかったのですが、その存在を知って興味を持つようになりました。乳癌患者さんの多さ、診断から治療まで通じて携われること、手術だけでなく化学療法や放射線療法など様々な治療のプランニングができることなどが魅力的でした。加えて、女性患者さんが大半という特殊な科において、女性医師であることが非常に有利であることも魅力の一つでした。 まだまだ学ぶべきことはたくさんあり、特に乳腺分野では日々治療のアップデートが行われています。多くを学んで患者さんに還元できるよう精進して参りたいと思います。

私生活では、卒後6年目に妊娠・出産を経験しました。妊娠中は悪阻など体調不良のため思うように働くことができない時期もありましたが、乳腺メンバーにサポートしてもらいながら無事出産を迎えることができました。また、妊娠中に外科専門医を取得できたのも、勉強時間を確保するために、メンバーが仕事をサポートしてくださったおかげです。出産・育児に限らず、当科はお互いにサポートする体制が整っており、仕事と私生活の両立が可能だと思います。現在、育児真っ只中で子供中心の生活の大変さが身に沁みていますが、実際に育児をこなしながら精力的に働かれている先生方の姿を間近で見ていると、とても励みになりますし、自分にもできるかもしれない、頑張りたい、という気持ちが湧いてきます。ロールモデルとなる先生方が身近にいるというのも当科の強みの一つであると考えます。

また、大学院にて基礎研究を行っております。 学生時代に少しピペットを触ったことがある程度だったので実験手技もおぼつかず初めは大変でしたが、基礎教室の先生方に教えて頂きながら慣れる内にできることが増えていきました。実験を行ってもうまくいかなかったり、思ったような実験結果が出なかったりする時もありますが、その理由を考えたり工夫しながら実験をしたりするのも面白い点だと感じています。

最後に、私のように外科に興味があるけれど、漠然とした不安を抱えておられる方もいらっしゃるかもしれません。学生さんから、「外科に興味はあるけれど体力がないとできないんじゃないですか」と聞かれることがあります。私も学生の頃はそのようなイメージを持っていましたが、実際はそんなことはなく、体力のない私でも手術は楽しくやりがいもあり、充実した日々を過ごしています。当科では多くの女性医師が働いており、将来自分が外科医として働いている姿が想像できるのではないかと思います。少しでも外科に興味のある学生さん・研修医の先生方がいらっしゃれば、是非一度、相談・見学に来て頂ければと思います。

竹本 佳菜(2026年改訂)

私は愛媛県出身で愛媛大学医学部を卒業後、1年目は松山赤十字病院、2年目は愛媛大学医学部附属病院で研修を行い、2020年4月より愛媛大学乳腺センターにて勤務しています。学生の頃は消化器外科を志望していました。5回生で臨床実習が始まり、診療科毎の自己紹介で「外科志望です!」と最初は元気よく言っていましたが周囲の反応を見るとまだまだ女性に外科は難しいと言った印象を受ける反応をされることも多く、外科志望は変わらないものの段々とオープンに公表しなくなっていました。

6回生のクリクラ実習中、ふと乳癌の手術を見に行ってみようと考え手術室を訪れました。それが乳腺の先生たちとの出会いです。そこでは全員が女性医師であることに誇りを持っていて、外科医志望の私を歓迎してくれたのがとても嬉しかったことを今でも覚えています。

「乳腺をしてみようかな」と決めてから早くも7年になります。乳腺専門医となり、主治医となる患者さんも増えてきました。この7年の間にも乳腺診療は目まぐるしく発展しており特に薬物療法はとても難しくなってきています。また乳癌の手術はただ取り除くのではなく、整容性も重視した手術が求められます。一人一人の患者さん毎に最適な治療法を選択するのは難しい反面とてもやりがいがあります。「先生でよかった」と言って頂けることが何よりも嬉しく乳腺を専門にやっていきたいと強く思うようになりました。

学生の時に学ぶ乳腺の範囲はごくわずかであり、それだけで乳腺の魅力を知るのはなかなか難しいかもしれません。実際に乳腺を始めてからマンモグラフィやエコー等の読影診断、手術、薬物治療と幅広く勉強していくようになります。昨日まで標準だった治療が突然変わることも珍しくないほど乳癌の治療発展は著しく勉強が欠かせませんが、当科では全員で全ての患者さんを診ているので一人で不安になることはありません。また外科専門医・乳腺専門医をはじめとした多岐にわたる資格、臨床研究や論文発表など一人では難しいことも今後ありますが、自分のことのように全員がサポートしてくれます。高いレベルでモチベーションを維持できる環境が当科にはあると思います。

女性だから外科医は難しい、男性だから乳腺は難しいと思う必要は全くありません。一緒に愛媛県の乳腺診療を支えていきませんか。 乳腺診療に興味がある方はいつでも見学・相談をお待ちしています。

奥島 久美子(2023年に改定)

私は関西医科大学を卒業後、地元愛媛の地に戻り愛媛大学での初期研修2年間を終え、同大学乳腺センターに2020年度から所属しております。私が乳腺外科医となろうと決めたのは関西医科大学在学中の医学部5回生の冬頃だったと思います。

それまでは自分が外科医を志すなんて想像もしていませんでした。私は医学部に入学する前に薬学部に通っており、同級生とは5歳の年の差があります。当時も今もその年の差を実感することはほとんどありません。しかし、外科医への道は長く険しいものであるとの認識があり、女性特有のライフイベントや年齢というビハインドを考えると、元来の引っ込み思案な性格からも外科医は無理だと決めつけていました。そんななか、ポリクリローテーションの乳腺外科実習で、患者さんの年齢が若く女性が多いため女性医師の存在が喜ばれること、また患者さんが治療後・治療中の生活を楽しまれている方が多いように感じ、とても魅力的に思いました。その時に私の中で外科医という選択肢が初めてできました。大学卒業後は愛媛に帰って働くことを決めていたため、5回生の夏の病院見学の際に当センターを見せていただくことを希望しました。当センターの女性医師達が家庭と仕事を両立させ生き生きと働いている姿をみて、自分の理想とする医師像がそこにあると思い乳腺外科医への道を決めました。現在乳腺センターに所属し勤務し始めてから3年が経ちました。私自身は出産や子育ては経験しておりませんが、実際に間近で先輩方が働く姿をみて病院見学で感じた気持ちを益々身に染みて感じています今進路に迷われている方がいらしたら、ぜひ一度見学に来てみてください。学生さん達が今疑問に思うことや心配に思うことは、私自身も通ってきた道です。力になることが出来ることもあると思うので、まずは気軽に遊びに来てください。お待ちしております。

宇都宮 果歩(2026年に記載)

私は愛媛県松山市出身で、2019年に愛媛大学を卒業後、済生会今治病院で2年間初期研修を行いました。2021年4月より愛媛大学乳腺センターに入局し、医員として勤務しております。医療に興味を持ったきっかけが癌という病気で、ずっと癌の診療に関わりたいと思っていました。また、学生実習で手術見学をした時に、手術が興味深く外科の先生の雰囲気が好きだったため、学生の頃から外科領域に進むことはある程度決まっていました。

その中でも乳腺外科は、乳癌を中心とした診療であり、診断から治療、研究まで多彩な分野を学ぶことができ、進路の第一候補として考えていました。大学5年生の実習の時に乳腺外科を回り、先生方に優しくご指導を頂き、たくさんのことを勉強することができました。どの先生も診療も教育も熱心に取り組まれており、医師としてだけではなく、人としても成長することができると感じ、入局を決めました。

まだまだ未熟ですが、乳腺外科の先生方に様々なことを教えて頂きながら、やりがいを持って仕事に取り組んでいます。女性の先生も多いため、仕事だけでなくプライベートな相談もしやすいです。

まずは気軽に見学に来てみて下さい。進路に不安を感じることもあると思いますが、様々なライフスタイルに合わせて働いている先生方もたくさんいらっしゃいます。私も力になれることがあると思いますので、是非お待ちしております。

末松 真由子(2026年に改定)

私は愛媛県西条市出身で、山梨大学卒業後、愛媛大学にて2年間の初期研修を修了し、2023年4月より愛媛大学乳腺センターで専攻医として勤務しています。学生時代は進む診療科を明確に決めていませんでしたが、内科の開業医である父の姿に憧れて医師を志したこともあり、当初は内科に進むものと考えていました。また、体力に自信がなく、手術中に気分が悪くなり倒れてしまった経験もあったため、自分は外科には向いていないと思い、外科は将来の選択肢としてあまり考えていませんでした。

そのような中でも、外科の中では乳腺外科に最も興味があったため、外科研修では乳腺外科を選択しました。何度も手術に参加させていただくうちに、過度な緊張も徐々に和らぎ、適切な力の入れ方などをご指導いただくことで、手術後の疲労感も軽減していきました。

また外来では、どの先生も患者さんに優しく接しながら、チームで協力し合い効率よく診療を行っている姿が印象的で、「自分もこの一員になりたい」と強く感じました。さらに乳腺診療では、患者さんの経過を長期間にわたって見守ることができ、10年という節目を笑顔で迎えられる姿に立ち会える点にも大きな魅力を感じました。

最後まで手術への不安は完全には消えませんでしたが、「手術をしたいと思った気持ちを大切にすべき」という先生方の言葉に背中を押され、研修医2年目の9月に乳腺外科への進路を決心しました。その後も乳腺外科をローテーションし、比較的早い段階から執刀の機会もいただきました。

現在は医師6年目となり、外科研修も修了して乳腺診療を中心に行っています。学べば学ぶほどその奥深さ、難しさ、そして楽しさを実感しており、患者さんに寄り添いながら最適な医療を提供できるよう日々研鑽を積んでいます。

当科には、さまざまなライフスタイルの中で仕事を両立しながら活躍している先輩方が多く、皆とても温かく優しい雰囲気です。実際に研修に来ていただければ、乳腺外科の魅力をきっと感じていただけると思います。ぜひ一度見学にいらしてください。

森 愛絵(2025年に記載)

私は愛媛県松山市出身で、愛媛大学を卒業後は、愛媛大学医学部附属病院で2年間初期研修を行いました。2025年4月からは愛媛大学医学部附属病院の乳腺センターで専攻医として勤務しています。

私が乳腺診療に興味を持ったきっかけは、医学部4回生の臨床実習です。それまでは、大学の講義を通して、医学の学問的な面白さを感じてはいましたが、親戚に医療関係者が全く居なかったこともあり、臨床はどこか別世界で、将来の志望科も漠然としていました。

しかし、臨床実習が始まり、実際に手術に参加するようになると、多職種がチームで臨機応変に症例毎の違いに対応する手術の一体感に感銘を受け、いつしか自分も一員となって手術に携わりたいと思うようになりました。一方で、実習を通して外来診療や化学療法、画像診断などにも興味が出てきていた為、将来は内科と外科どちらを選ぶべきか悩むようになりました。

そのような折に、乳腺センターでの実習が始まり、乳腺外科は検診から診断、治療までを一貫して関わることのできる診療科であると知りました。また、画像診断はマンモグラフィやエコー、MRIと多彩であり、手術や薬物療法、ホルモン治療も日々目まぐるしく発展していました。私は乳腺という領域で、患者さんの診療全てに関わることができる乳腺外科医にとても魅力を感じました。
また、実習をきっかけに、学生・研修医の時から学会や勉強会に参加させて頂いたことも、乳腺外科医になりたいと思うきっかけになりました。国内外でご活躍されている先生方にお会いし、お話を聞く中で、いつか自分自身も乳腺診療の未来を担える医師になりたいと思うようになりました。今でも日々の仕事へのモチベーションになっています。
そして、当院の乳腺センターには、どのライフステージにいても、向学心を持って仕事に取り組み続けることができる環境が整っています。これから先、医師として長く働くために、これ以上の環境はないと感じました。
実際に、当センターで初期研修をした際に、先生方や技師さんが熱心にご指導くださったお陰で、研修医の間にマンモグラフィ読影認定医や乳房超音波読影認定医を取得することもできました。
最後になりますが、乳腺診療に少しでも興味がある学生・研修医の皆さんには、ぜひ実際に乳腺センターを訪れて、乳腺診療の魅力を感じ取って頂きたいと思います。
その際には、より多くの学びができるようサポートしますので、気軽に声を掛けてください。皆さんと一緒に私も成長できることを楽しみにしています。

裏町 美玲(2026年に記載)

私は、兵庫県姫路市出身、愛媛大学卒業後、愛媛大学医学部附属病院で2年間の初期研修を開始し、2026年4月より愛媛大学乳腺センターに所属しております。 幼い頃から医師を志し、学生時代を過ごしていました。高校生の時に身近な人が乳がんに罹患されたことから、乳癌診療に興味を持つようになりました。医学部1年生の時の「医科学研究Ⅰ」にて初めて乳癌について、教えていただきました。その1年間で、乳癌の治療は手術だけでなく化学療法などの治療方法があることを学び、手術見学の機会も与えていただき、貴重な経験をさせていただきました。この経験から外科医に強く憧れると同時に仕事とプライベートの両立をしていくことが可能なのか不安もありました。

その後、臨床実習でも乳腺外科を選択させていただき、外来見学、手術見学、画像診断などより詳しく学ばせていただきました。乳腺センター内では仕事と子育てを両立されている先生方も多く、自分にもできるかもしれないと思えるようになりました。

医学部5,6年生の時には日本乳癌学会にも参加させていただきました。学会では全国で活躍されている先生方の講演を拝聴し、懇親会では同世代の同じ目標をもつ方との交流の時間もあり、刺激を受けました。

乳腺センター全体の雰囲気もよく、尊敬できる先生方ばかりです。ぜひ研修、見学に来ていただき、乳腺外科の魅力はもちろん、温かい雰囲気も実際に感じていただけると嬉しいです。乳腺外科に興味がある方は遠慮せずお声がけください。

山下 美智子(2021年改訂)

私は、福岡県北九州市出身で2006年に愛媛大学を卒業し、愛媛大学附属病院で初期研修を開始しました。
高校生の頃から漠然と外科医になりたいという思いがあり、愛媛大学病院と市立宇和島病院の1年ごとの、たすきがけプログラムを選択しました。実際に研修医としていろいろな科で研修をしてみると、他に魅力的な科もたくさんありましたが、やはり手術への思いが強く外科医になることに決めました。医師である現在の主人も、外科医になることを応援してくれ、市立宇和島病院で外科医として後期研修をスタートしました。主人とはしばらくの間別居することとなりました。
乳腺外科を志した理由は、まず私が女性であることです。

乳腺の診療においては女性の先生でよかったといわれることはとても多く、女性外科医であることを生かせる分野だと感じたからです。また、将来は結婚して子供も欲しい、子供ができても外科医として働き続けたいという希望があり、両立できると感じた分野が乳腺外科でした。そして、愛媛県にはまだその頃女性の乳腺外科医はわずかであり、愛媛県で乳腺外科医として働くことを決意しました。後期研修2年目で妊娠・出産を経験し、その後半年間の産休の後に仕事復帰しました。休んでいる間は一刻も早く復帰したいという気持ちと、子供のためにもう少し自分のもとで育てたいという思いとのせめぎ合いでした。いざ、復帰してみると半年間で色々忘れてしまっているなんてことはあまりなく、意外と産休をとる前と同じように働けるものだなというのが実感でした。それも、実家からきてくれて子供の面倒をみてくれていた母のおかげでもあります。
子供と母をつれてがん研有明病院へ半年間乳腺の研修に行かせてもらったりしながら、医師7年目に外科専門医、医師8年目に乳腺認定医を取得することもできました。
医師8年目となり、愛媛大学乳腺センターに戻ってきました。8年目にして初めて主人と同居することとなり、母も実家に戻ることができ、家族三人での生活がスタートしました。
母のサポートはなくなりましたが、乳腺センターでは子育てをしながら働くことに関して様々なサポートをして頂き、たくさんの仲間に支えられて仕事を続けることができました。そして、医師10年目に乳腺専門医を取得することができました。
また、大学に帰ってきた年に大学院にも入学し、病態生理解析部門で今井教授の御指導のもと基礎研究を行い、無事学位を取得することができました。
大学に戻ってくるまでは、臨床だけをやってきましたが、大学では様々な臨床研究や基礎研究にも取り組む機会を与えて頂きました。研究を行うことによって医師としての視野が広がり、患者さんと向き合っていく上でもとてもためになっていると感じています。今後も研究を続けていきたいと思います。

現在は後輩も増え、たくさんの仲間とともに働いています。
医師14年目となり第二子を妊娠、出産しましたが、今回は亀井先生を始め、たくさん増えた多くの後輩たちに支えてもらいました。今後、子供たちが大きくなり手がかからなくなったら、またその時には後輩たちを支える側に回れるよう一日一日を大切に過ごしていきたいと思っています。

乳腺科に興味がある学生・研修医の皆さん、乳腺診療の奥深さや研究の楽しさなど伝えたいことが沢山あります。愛媛大学乳腺センターは、様々なライフスタイルに応じてキャリアアップしていける環境が整っていますので、見学や相談などいつでもお待ちしています。