お知らせ
2020年8月3日
「新型コロナウィルスによる学校休校が子どもたちに与える影響に関するアンケート調査の結果」
【調査の概要】
新型コロナウィルス感染症の拡大防止を目的に、日本では2020年3月2日に小学校から高等学校までの一斉休校が始まりました。愛媛県ではほとんどの市町村でこの一斉休校は5月10日の連休明けまで続き、その後も通常登校ではなく分散登校の期間もあり、ほとんどの学校で3か月前後の休校期間がありました。また、この間は不要な外出を控え、自粛するように要請もありました。長期間の隔離や孤立は、子どもへの精神的健康に影響を及ぼすことが懸念されます。子どものこころセンターではその影響を測るため、アンケート調査を実施しました。
【調査について】
実施主体:愛媛大学附属病院 子どものこころセンター
アンケート対象者:愛媛県内の通常学級に通う6-18歳の子どもを持つ母親
実施方法:インターネットを介したWeb調査
募集期間:2020年4月30日から5月8日までの9日間
【対象者の内訳】
有効回答535人(男性278人、女性257人)
- 小学校低学年(1~3年)145人
- 小学校高学年(4~6年)124人
- 中学生132人
- 高校生134人
【結果】
※小数点以下、四捨五入
- 新型コロナウィルスの感染拡大が続き、お子さまがストレスを感じていますか?
- 全体の79%の母親が子どもがストレスを感じていると答えました。
- お子さまはどのようなことにストレスを感じていますか?(複数回答可)
- ストレスの原因として多いものを以下に挙げます。
1番:遊びに出かけることができないこと(65%)
2番:学校に通えないこと(56%)
3番:友人や先生に会えないこと(53%)
4番:いつもと同じことができないこと(39%)
5番:人が多い場所にはいかないように言われていること(28%)
6番:マスクをしなければいけないこと(19%)
- お子様が学校休校前と比べて変わったことはありますか?(複数回答可)
- 子どもの変化として心配なことが
1番:集中力ややる気がなくなっている(41%)
2番:睡眠時間短縮、遅寝など睡眠時間の変化(40%)
3番:イライラしやすかったり怒りやすくなったりする(30%)
4番:食欲低下、過食など食事の変化(20%)
5番:親や家族に甘えるようになった(18%)
母親の変化として、子供に注意することが増えた(36%)がありました。
- 1日の中でお子さまが自宅でテレビやゲーム、スマホやタブレットを1人で楽しむ時間は一斉休校前の休日と比べて変わりましたか?
- デジタルメディアの利用時間は
増えた:84%
変わらない:12%
減った:4%
- 利用時間の増加幅は
2時間未満:33%
2時間以上4時間未満:48%
4時間以上:19%
以下に年代別の結果を表にして示します。下のPDFファイルのリンクをクリックしてください。
https://drive.google.com/file/d/1c3-9M_RnXh6f4FpC-imTE4aLvld4rpBT/