ALDH2遺伝子と精神神経疾患の関連についての解析のお知らせ

お知らせ

ALDH2遺伝子と精神神経疾患の関連についての解析のお知らせ

2021.09.30

 

お知らせ

 

愛媛大学医学部附属病院では、医学・医療の発展のために様々な研究を行っています。その中で今回示します以下の研究では、既存の研究に提供していただいた試料(血液)とカルテ情報を使用します。

この研究の内容を詳しく知りたい方や、カルテや保管されている試料(血液)を利用することにご了解いただけない方は、以下の【お問い合わせ先】までご連絡下さい。

 

【研究課題名】

ALDH2遺伝子と精神神経疾患の関連についての解析

 

【研究機関】愛媛大学医学部附属病院精神科

 

【研究責任者】伊賀淳一(精神科・副科長)

 

【研究の目的】

 ALDH2遺伝子はエタノールの代謝物であるアセトアルデヒドや4-HNE(4-Hydroxynonenal)などの解毒に関連していることが分かっています。4-HNE濃度はALDH2遺伝子変異マウスの脳組織において年齢依存的に増加し、神経変性による記憶障害やアルツハイマー型認知症様病理変化とも相関します。複数の論文でALDH2の遺伝子多型とアルツハイマー病の関連が発表されていますが、研究ごとでその検査結果は矛盾しています。そこで、本研究では当科に保存している精神神経疾患患者の血液サンプル(健康長寿社会の実現を目指した大規模認知症コホート研究 承認番号;161004、脳とこころの病気の遺伝子解析研究のためのバンク構築 承認番号31-K8)を用いて、ALDH2遺伝子の一塩基多型や遺伝子発現から精神神経疾患の臨床的バイオマーカーとしての可能性を検討します。この研究は精神神経疾患における有効な診断法や治療方法の検討を目的としたものであり、その結果は今後の診療にも役立てられると考えています。

 

【研究の方法】

 (対象となる患者さん)既存の研究(健康長寿社会の実現を目指した大規模認知症コホート研究 承認番号;161004、脳とこころの病気の遺伝子解析研究のためのバンク構築 承認番号31-K)への参加に同意していただいた精神神経疾患の患者(アルツハイマー病、レビー小体型認知症、パーキンソン病およびうつ病)及び健常ボランティアの方

(利用するカルテ情報)性別、年齢、発症時期、合併症、既往歴、身体所見、血液検査データ、画像検査データ、治療状況 等

(利用する試料)通常の診療で使用した後に残った試料(血液)

 

【個人情報の取り扱い】

 収集した試料・情報は名前、住所など患者さんを直接特定できる情報を除いて匿名化いたします。個人を特定できるような情報が外に漏れることはありません。また、研究結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。

 

<試料・情報の管理責任者> 愛媛大学医学部附属病院精神科 伊賀淳一

 

さらに詳しい本研究の内容をお知りになりたい場合は、【お問い合わせ先】までご連絡ください。他の患者さんの個人情報の保護、および、知的財産の保護等に支障がない範囲でお答えいたします。

 

【お問い合わせ先】

愛媛大学医学部附属病院精神科 伊賀淳一

〒791-0295 愛媛県東温市志津川

電話番号:089-960-5315

 

facebook
Return TOP