WFSBP2017(デンマーク)にて参加して

お知らせ

WFSBP2017(デンマーク)にて参加して

2017.06.24

WFSBP2017(デンマーク)にて参加して

吉野 祐太

 61722日にデンマーク、コペンハーゲンにて開催された生物学的精神医学会世界連合(WFSBP)学会に尾崎先生と二人で参加してきました。学会のトピックスは電気けいれん療法(ECT)、臨床的・生物学的バイオマーカー、エピジェネティクスと多岐にわたる内容であり、活発な討論がなされていました。特にカタトニアに対する治療法の1つとして従来よりECTが有効とされていますが、ベンゾジアゼピン系の薬剤を先に使用するのか、もしくはECTと併用したほうがいいのかなど、カタトニア治療の専門家の意見が聞けたことは非常に印象に残りました。地元に根ざした医療はもちろん大事なことですが、患者さんのためによりよい医療を提供するために、常に最先端の情報を入手する必要があると痛感しました。我々の発表は今回のトピックスであるエピジェネティクスでしたが、他の参加者の発表はより深く研究、考察されておりまだまだ井の中の蛙であることを実感しました。愛媛の地でどのような研究ができるか、今回の経験を生かして考えたいと思います。

 我々はコペンハーゲン中央駅の近くのホテルに滞在していました。この時期は日照時間が長くて22時くらいまで明るく、気候も穏やかであり街の人々の多くは外で食事を楽しんでいました。世界一幸せな国と称されるだけあって、治安もよく街中に穏やかな雰囲気がながれており、我々が想像するいわゆる北欧らしい街並みを楽しむことができました。デンマークのワンプレートランチを楽しんだり、ステーキをこれ以上食べれないくらい食べたりしましたが、何よりデンマークのビールは飲みやすく常に食事とともに頼んでいました。観光として人魚像をみたり、レゴストアに行ったりしましたが、世界三大がっかりの観光地である人魚像は本当に小さく、なぜか高知のはりまや橋を思い出しました(高知出身・在住の方すみません)。

 この経験を生かして愛媛大学の今後の臨床、研究を更に発展させていきたいと思います。

 

 

 

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