治療対象となる疾患
下垂体腺腫
下垂体腺腫は、下垂体前葉に発生した良性の腫瘍です。視神経を圧迫して視力・視野障害をきたしたり、下垂体ホルモンの過剰分泌により月経異常や糖尿病、高血圧などが出現します。下垂体腺腫の治療法には手術、薬物治療、放射線治療(ガンマ・ナイフ)がありますが、詳細な画像診断や内分泌検査を行い、1人1人の患者さまに対して最適な治療法を選択しています。
下垂体腺腫に対する手術は、原則的には経鼻的手術を行います。愛媛大学脳神経外科ではより安全に、確実な手術を行うために、ナビゲーションや内視鏡などの最新の機器を導入しています。さらに、最近では手術侵襲を少なくするため、一側鼻孔より患部に到達する経鼻孔的経蝶形骨洞手術を行っています。
私たちは下垂体疾患を専門に数多くの手術を手がけており(経鼻的手術過去10年間で約200例)、患者さまに満足して頂ける質の高い医療を提供することをモットーとしております。