専攻医募集(小児科研修プログラム)
~ 愛媛大学小児科専門医研修プログラム (2025年度)を
公開しています ~
診療科の紹介
小児科は子どもたちの体と心を守り、健全な成長を助けることにより、明るい未来を創るための診療科です。
小児医療の基本は日々のプライマリ・ケアからはじまり、日々の診察の中で隠れた重大な病気を早期に、適確に見い出すことが重要です。
小児医療においては、救急医療、高次医療に加え、子どもの健康な発達を支える小児保健、育児相談、健診・予防接種なども重要です。
いつでも子どもたちが笑顔でいられるように、一緒に頑張りませんか。
愛媛大学小児科では、血液疾患・腫瘍性疾患(白血病や神経芽腫、脳腫瘍などの診断と化学療法や造血幹細胞移植などの治療)、循環器(先天性心疾患の診断・カテーテル治療、不整脈、川崎病の診療)、新生児(NICUでの管理、呼吸循環管理などの集中治療)、神経・筋 (てんかん等のけいれん性疾患、筋ジストロフィーなどの筋疾患、発達遅滞等など)、代謝内分泌(成長ホルモン分泌不全症、糖尿病、生活習慣病などの診療)、遺伝(遺伝性疾患、遺伝性腫瘍などの診療・遺伝カウンセリング)、感染症(感染制御など)、アレルギー(喘息、食物アレルギーなどの診療、食物負荷試験など)、腎疾患、膠原病、自己炎症性疾患などのサブスペシャリティを専門グループとして有しており、それぞれの分野で専門性をもって小児医療に貢献できる小児科医の育成を目指しています。
愛媛大学病院で初期臨床研修を希望される方へ
愛媛大学病院における初期臨床研修はアイプログラムにしたがって行っています。詳しくは愛媛大学医学部附属病院 総合臨床研修センターのホームページをご覧下さい。
愛媛大学病院で小児科専門研修を希望される方へ
小児科専門医を目指す専門研修は、それぞれの基幹研修施設が作製し、第三者機関である日本専門医機構に認定された独自の研修プログラムに沿って行われます。研修開始に際して、日本専門医機構のホームページより専攻医の登録と希望する研修プログラム (研修施設) の選択・応募が必要です。
愛媛大学医学部小児科では小児科専門医を目指す先生方を募集しています。
詳細は下記リンクの「愛媛大学小児科専門医研修プログラム」をご参照下さい。
愛媛大学小児科では2024年度は 6名 の専攻医が研修を開始しています。
愛媛大学病院小児科研修プログラムの概要
小児科医は成長、発達の過程にある小児の診療のため、正常小児の成長・発達に関する知識の習得が不可欠であり、新生児期から思春期におよぶ幅広い知識と、発達段階によって異なる疾患に付いての知識が必要です。
小児科医は general physician としての能力が求められるため、小児科医として必須の疾患をもれなく経験し、疾患の知識を習得するとともに、チーム医療の一員として働く能力や問題対応能力・安全管理能力を獲得し、家族への説明と同意を得る技能を身につける必要があります。
本プログラムでは、「子どもの総合診療医」「育児・健康支援者」「子どもの代弁者」「学識・研究者」「医療のプロフェッショナル」という小児科医の基本的な資質を備え、「小児医療の水準向上・進歩発展を図り、小児の健康増進および福祉の充実に寄与する」優れた小児科専門医の育成を目的とします。
そのために一定の専門領域に偏ることなく、幅広く研修の機会を提供します。
小児科医の育成プラン
愛媛大学小児科研修プログラムにおける研修施設
専攻医のローテーション例
3年の研修期間中に基幹施設、連携施設を中心に回り、小児科の基本分野を習得する。
(基幹施設での研修を含むこと、2つ以上の施設で研修すること、
地域医療も含むことが必要)
地域枠専攻医のローテーション例
上記のローテーションの他、3年の研修期間中に基幹施設および、義務年限に参入可能な施設を回り、小児科の基本分野の習得が可能です。
専門医取得後のキャリアパス
各専門領域 (サブスペシャリィティー) の専門医取得、学位取得、国内・海外留学は
将来的な目標としてください!
必ずしも一方に絞る必要はなく、臨床と研究を両立させるキャリアプランも可能です。
指導医
小児科
役職 | 氏名 | 専門分野 (サブスペシャルティ) |
専門医・指導医 など |
---|---|---|---|
教授 診療科長 |
江口 真理子 | 血液・腫瘍、遺伝 | 小児科専門医・認定小児科指導医 日本血液学会認定血液専門医・指導医 臨床遺伝専門医・指導医 日本人類遺伝学会臨床細胞遺伝学認定士・指導士 小児血液・がん専門医・指導医 日本遺伝性腫瘍学会遺伝性腫瘍専門医 日本医師会認定産業医 |
准教授 医局長 |
濱田 淳平 | 内分泌・代謝 | 小児科専門医・認定小児科指導医 日本糖尿病学会専門医・研修指導医 |
准教授 | 石前 峰斉 | 血液・腫瘍、遺伝 | 小児科専門医・認定小児科指導医 |
特任講師 | 渡邊 祥二郎 | 腎疾患・膠原病 | 小児科専門医・認定小児科指導医 日本腎臓学会専門医・指導医 |
助教 | 森谷 京子 | 血液・腫瘍 | 小児科専門医・認定小児科指導医 日本血液学会認定血液専門医 小児血液・がん専門医 |
講師 | 元木 崇裕 | 神経・筋 | 小児科専門医・認定小児科指導医 日本小児神経学会小児神経専門医・指導責任医 日本てんかん学会専門医 |
助教 | 城賀本 敏宏 | 神経・筋 | 小児科専門医・認定小児科指導医 日本小児神経学会小児神経専門医 |
助教 | 加賀城 真理 | 血液・腫瘍 | 小児科専門医・認定小児科指導医 日本血液学会認定血液専門医 |
助教 | 渡部 竜助 | 新生児、循環器 | 小児科専門医 |
助教 | 勢井 友香 | 内分泌・代謝 | 小児科専門医 |
助教 | 西村 幸士 | アレルギー | 小児科専門医 |
助教 | 徳永はるか | 新生児 | 小児科専門医 |
助教 | 宮田 豊寿 | 循環器、新生児 | 小児科専門医 |
助教 | 宮本 真知子 | 血液・腫瘍 | 小児科専門医 |
助教 | 岩本 麻友美 | 血液・腫瘍 | 小児科専門医 |
医員 | 濱口 ひかる | 新生児 | 小児科専門医 |
医員 | 大木 弓月 | 小児科一般 | 小児科専門医 |
医員 | 柏木 孝介 | 循環器 | 小児科専門医 |
院生医員 | 矢島 知里 | 小児精神・神経 | 小児科専門医 |
感染制御部
役職 | 氏名 | 専門分野 (サブスペシャルティ) |
専門医・指導医 など |
---|---|---|---|
教授 感染制御部部長 |
田内 久道 | 血液・腫瘍、感染症 | 小児科専門医・認定小児科指導医 日本血液学会認定血液専門医・指導医 日本感染症学会感染症専門医・指導医 Infection Control Doctor(日本感染症学会) 日本小児血液・がん学会専門医・指導医 日本造血細胞移植学会認定医 |
寄付講座
役職 | 氏名 | 専門分野 (サブスペシャルティ) |
専門医・指導医など |
---|---|---|---|
教授 (地域小児・周産期学講座) |
檜垣 高史 | 循環器、新生児、小児救急 | 小児科専門医・認定小児科指導医 日本小児循環器学会専門医 日本周産期・新生児医学会暫定指導医 |
准教授 (地域小児保健医療学講座) |
太田 雅明 | 循環器、新生児 | 小児科専門医 日本周産期・新生児医学会専門医 |
講師 (地域小児保健医療学講座) |
千阪 俊行 | 循環器、新生児 | 小児科専門医 |
助教 (地域小児・周産期学講座) |
三浦 博充 | 小児科一般 | 小児科専門医 |
助教 (地域小児保健医療学講座) |
勢井 友香 | 内分泌・代謝 | 小児科専門医 |
助教 (地域救急医療学講座) |
岡本 典子 | アレルギー | 小児科専門医 |
准教授 (地域医療再生学講座) |
新野 亮治 | 小児科一般 | 小児科専門医 |
愛媛県外の専門施設での研修について
愛媛県外の施設での専門領域の研修を希望する方はいつでもご相談ください。
愛媛大学小児科は、愛媛の小児医療の発展のために、国内および国外での臨床研修を推奨しています。
これまで研修を行った国内施設の例(抜粋)
- ・国立がんセンター(中央病院):小児がんの臨床、造血幹細胞移植
- ・国立循環器病センター:循環器疾患の臨床と研究
- ・国立成育医療研究センター:アレルギー疾患の臨床、新生児医療
- ・国立精神・神経センター:神経疾患の臨床と研究
- ・国立病院機構福岡病院:アレルギー疾患の臨床
- ・国立病院機構三重病院:アレルギー疾患の臨床・研究
- ・東京医科歯科大学:免疫不全症の臨床と研究
- ・東京女子医大:循環器、神経疾患の臨床と研究
- ・横浜市立大学:感染・免疫の臨床
- ・あいち小児保健医療総合センター:腎臓病の臨床と研究
- ・鹿児島市立病院新生児内科:新生児医療
- ・兵庫こども病院:小児がんの臨床、腎臓病の臨床と研究
- ・福岡こども病院:循環器、腎臓病の臨床
上記はこれまでに実績のある病院、施設です。
その他希望があればすべての施設で交渉が可能です
。
サブスペシャリティ領域の専門医について
基本領域学会専門医である小児科専門医の取得後に、各専門分野 (29のサブスペシャリティ領域) の専門医取得が可能になります。
各専門学会が研修プログラム・カリキュラムを実施しており、履修後に専門医試験を受験することで、それぞれの専門分野の専門医や指導医の資格が取得できます。
愛媛大学小児科では各サブスペシャリティ領域の専門医取得に必要な研修を行うことも可能です。
小児科領域の各専門分野の専門医資格(抜粋)
学会 | 専門医名称 (詳細はリンク参照) |
認定要件など |
---|---|---|
日本糖尿病学会 | 糖尿病専門医 | 3年以上の会員歴、認定教育施設で3年以上の研修 |
日本内分泌学会 | 内分泌代謝科(小児科) 専門医 |
継続3年以上または通算5年以上の会員歴 6年以上の研修、認定施設で3年以上の研修 |
日本血液学会 | 血液専門医 | 指定研修施設で3年以上の研修 |
小児血液・がん学会 | 小児血液・がん専門医 | 3年以上の会員歴、5年以上の小児血液・がん診療 がん治療認定医あるいは血液専門医であること 指定研修施設で2年以上の研修 |
日本循環器学会 | 循環器専門医 | 6年以上の会員歴・臨床研修歴 |
日本小児循環器学会 | 小児循環器専門医 | 5年以上の会員歴、8年以上の研修歴 |
日本周産期新生児医学会 | 周産期専門医(新生児) | 3年以上の会員歴、3年以上の研修歴 |
日本小児神経学会 | 小児神経専門医 | 5年以上の会員歴 |
日本てんかん学会 | てんかん専門医 | 3年以上の会員歴、3年以上の研修歴 |
日本アレルギー学会 | アレルギー 専門医 | 5年以上の会員歴、通算6年以上の研修歴 3年以上の研修施設・指導医による研修 |
日本人類遺伝学会 日本遺伝カウンセリング学会 |
臨床遺伝専門医 | 3年以上の会員歴 3年以上の認定研施設での研修・指導医による研修 |
日本感染症学会 | 感染症専門医 | 3年以上の会員歴、6年以上の研修歴 3年間の指定研修施設での研修 |
日本リウマチ学会 | リウマチ専門医 | 3年以上の会員歴、通算3年以上の研修歴 |
日本集中治療医学会 | 集中治療専門医 | 5年以上の臨床経験、新生児に学会会員であること 認定施設での1年以上の研修、6か月以上の専従歴 |
日本腎臓学会 | 腎臓専門医 | 3年以上の会員歴、小児科専門医取得後1年以上 3年以上の指定研修施設での研修 |
学位
愛媛大学小児科では学位の取得を推奨しています。現在、学位を取得する方法は以下の2つがあります。
大学院
後期研修終了後またはその途中で大学院の入学試験を受験し、大学院生として研究を行います。通常は小児科または基礎系の研究室で研究を4年間行い、学位論文を発表して学位を取得します。
3年間で研究が終了し、学位論文が完成すれば大学院を終了することも出来ます。
大学院以外
臨床医として診療を行いながら、研究にも携わり、学位論文を完成させた後に学位申請をします。時間がかかりますが、診療を継続しながら学位が取得できます。
海外留学
海外留学は医者としての知識や技術の幅を広げるのみならず、人間性豊かな人格形成において有意義な経験となります。是非一度は留学を経験し小児科医として飛躍の機会にしてください。
これまでの海外留学施設の例(抜粋)
- ・英国がん研究所(英国、ロンドン)
- ・National Institute of Health(NIH)(米国、メリーランド)
- ・Toronto小児病院(カナダ、オンタリオ)
- ・Johns Hopkins 大学(米国、メリーランド)
- ・St. Jude 小児病院(米国、メンフィス)
- ・ミシガン小児病院(米国、デトロイト)
- ・ロチェスター大学(米国、ニューヨーク)
- ・Mayo Clinic(米国、ミネソタ)
- ・Vanderbilt 大学(米国、ナッシュビル)
- ・カリフォルニア大学リバーサイド校(米国、カリフォルニア)
- ・コロンビア大学(米国、ニューヨーク)
上記は愛媛大学小児科から留学実績のある施設です。
その他希望があればすべての施設で交渉が可能です 。