教授就任のご挨拶-愛媛大学医学部附属病院総合臨床研修センター

教授就任のご挨拶

この度、2021年4月1日付けで愛媛大学医学附属病院総合臨床研修センター教授を拝命いたしました。身にあまる光栄ではありますが、皆様のご期待に添えます様に努力致す所存です。つきましては、ご指導ご鞭撻を賜ります様、謹んでお願い申し上げます。

さて、私は1年前より総合臨床研修センター長を拝命しておりました。新米ながら髙田清式前センター長の築き上げられた伝統を守りつつ、愛媛大学医学部附属病院における臨床研修の基本理念および基本方針に基づき、研修医の育成に努めて参りました。

さらには、令和時代に合わせた新たな取り組みに挑戦して参りました。昨秋の教授選考セミナーでは、私自身の抱負を述べさせて頂き、マニフェストを幾つか掲げました。そのうち、研修医との面談を通し、すぐに着手できることを拾い上げて参りました。ハード面には金銭が絡んで来ますが、ソフト面はアイデア次第で何とかなります。そこで、研修医同士の時間共有および学術支援に主眼を置き、研修医(K)による研修医(K)のための勉強会(B)である「KKB」を立ち上げ、臨床推論勉強会、ジャーナルクラブ、各種ハンズオンセミナーおよび外部講師によるオンラインセミナーを定期開催してきました。今後も斬新的なアイデアを取り入れ、研修医が伸び伸びと学んでいける環境を整備していきたい思います。

私たち医師に課せられた役割は診療・研究・教育ですが、その中でも大学で勤める教員に与えられている最も特徴的な役割が教育です。私自身、2019年までは医学生の投票するBest Teacher賞を8年連続でいただきました。しかし、昨年より、医学生を対象として卒前教育から研修医を対象とした卒後教育へシフトし、医学生と関わる時間は減りました。とは言え、これまでの消化器内科(特に肝胆膵疾患)、海外診療、地域医療、総合診療、医学教育、医学英語と多岐にわたる分野での経験を1人でも多くの医学生・研修医・若手医師に伝え、熱く指導したいと思います。そして、共に学んで行きたいです。そして、特に研修医にとってのBest Teacherであり続けられる様に、総合臨床研修センタースタッフとともに取り組みたいと思います。そのためにも、診療面での育成のみならず、メンタルヘルスケアにも注視していきます。

引き続き、研修医育成に対してご理解およびご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

愛媛大学医学部附属病院
総合臨床研修センター長・教授
熊木天児(くまぎてる)
プロフィール

 

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