シーネ固定ハンズオンを開催しました!-愛媛大学医学部附属病院総合臨床研修センター

シーネ固定ハンズオンを開催しました!

5月10日(金)と16日(木)に研修医16名(1年目:3名、2年目13名)を対象にシーネ固定のハンズオンが開催されました。本ハンズオンは2年前より整形外科の先生方にご協力いただき開催しています。今年も整形外科の木下智文先生にご調整いただき、9名の先生方にご協力いただきました。

初めに「シーネ固定に関する救急でよく診る疾患」のレクチャーを頂きました。救急においてよく診る疾患だけでなく診察時の注意点についてもご説明いただきました。

その後、2~3人に1人の指導者についていただき、それぞれが患者さん側と実施側を実施しました。「シーネ部分が長すぎると固まった時に痛い」、「シーネが温くなるため、水で濡らすようにする」など、普段先生方が患者さんのことを考えて気を付けているポイントなどを教えていただきながら、足と腕のシーネ固定を経験しました。

また、「湿度の高い日などは気が付いたら固まってしまうため、段取り良く実施する必要がある」などと、普段実施する中での失敗談等含めて説明いただき、まだまだ不慣れながらも研修医は真剣にシーネ固定を行っていました。

研修医にとって専門の先生方から時間をとっていただき、ご指導いただいたことは非常に貴重な経験だったと思います。ご協力いただいた指導者の先生方、本当にありがとうございました。

ハンズオンに参加した研修医、ご指導いただいた先生方のコメントを一部抜粋して記載させていただきます。

≪参加した研修医の声≫
・最初からの手順を実施することで、シーネ固定の手技に関する流れのイメージがつかめました。実際にやってみることで教科書では学べない、固定のための包帯の巻き方が不慣れな部分に気づくことができました。さらに固定が不十分であることによる副作用(麻痺)などについても学ぶことができました。今回の経験を今後に活かしていきたいです。ありがとうございました。

・今まで経験がなく不安だったため、非常に貴重な機会でした。特に固定される側を経験し、適切な態勢をキープするためには患者さんの協力が必要で、その協力を上手に依頼できるかで実施し易さが変わることはもちろん、その後の患者さんの負担が左右することがわかりました。今回のことを実践で活かしたいため、忘れないうちに復習します。お忙しい中、ご指導いただきありがとうございました。

・すぐに現場で行えるように気を付けるポイントを丁寧に指導していただき非常に勉強になりました。今後の救急外来などで積極的に取り組み、活かそうと思います。ありがとうございました。

・実際に救急外来でシーネ固定に触れる機会がありましたが、固定の仕方に迷った症例がありました。今回学んだ内容を今後に活かしていきたいです。特に関節を90度に曲げる、シーネの長さの調整方法など、実際に経験することで理解できた部分が多くありました。

・シーネ固定は何度か経験がありましたが、改めて注意点を学べて理解が深まりました。特にコツなどに関しては、意識しないと気が付かない点なども多くあり、さらに理解が深まったように感じています。本当にありがとうございました。

《指導いただいた先生のコメント》
・4月から研修をスタートされた先生方なので、まだ不慣れなところがあると思います。1つ1つ手技を身に着けて診療に自信をつけていってもらう機会にしてもらえればと思います。

・研修医の先生方の積極性によい刺激を受けました。参加された先生全員が興味を持って取り組まれていたため、救急外来で積極的にトライして欲しいです。

pagetopへ