医療機関向け虐待対応プログラム「BEAMS Stage1」を開催しました!-愛媛大学医学部附属病院総合臨床研修センター

医療機関向け虐待対応プログラム「BEAMS Stage1」を開催しました!

令和6年10月15日(火)に医療機関向け虐待対応プログラム「BEAMS Stage 1」を開催しました。

令和2年度プログラムの研修医より「医師臨床研修指導ガイドライン2020年度版」が適用され、虐待研修への参加が必須となり、「BEAMS Stage 1」は医師臨床研修指導ガイドラインにおいて推奨の講義です。「BEAMS Stage 1」とは、医療従事者が虐待の早期発見と通告の意義を理解し、適切に対応できることを目的としており、全ての医療従事者が対象となる講義です。今年度も愛媛大学出身の山本英一先生(愛媛県立中央病院 小児医療センター長)に講師としてお越し頂き、講演してくださいました。

今回は、研修医だけでなく院内の薬剤師、社会福祉士、学生も参加されました。「BEAMS Stage 1」では子供虐待対応の歴史から鑑別方法まで幅広く学ぶことができ、興味深い内容でした。虐待に関してその場で白黒をつけようとせず、虐待の可能性についてすべてのスタッフの気づきを互いに尊重し、複数で判断することが大事だということも学びました。トリアージについても分かりやすく講義していただき、トリアージごとの事例もあり実践的な内容でした。

【参加した研修医の声】

子どもに対する虐待に関しては以前にも福祉の面から学んだことがありましたが、今回特に医学・医療の面から講演をいただき多くの学びが増えたと感じました。最も印象に残ったのは、虐待に対しては白黒つけるのではなく、カテゴリー診断を行うべきだということです。実際に救急外来での研修時、子どもが頭を打った、やけどをしたと保護者が連れてきた際、虐待ではないだろうか、その根拠はあるだろうかと悩まされた経験もあります。今後こういった場面に出会ったら、今回学んだ内容を思い出し、問診や記録に気を配りながらその状況をカテゴリーに分類し、問題を先送りせず行動を起こせるよう心掛けたいと思います。

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