2025年度シーネ固定ハンズオンを開催しました!
5月30日(金)および6月5日(木)の2日間にわたり、研修医を対象とした「シーネ固定ハンズオンセミナー」を開催しました。1年目1名、2年目11名、計12名の研修医が参加し、熱心に学ぶ姿が印象的でした。このセミナーは3年前から整形外科の先生方のご協力を得て継続開催していただきました。両日合わせて延べ9名の整形外科医の先生方にご協力をいただきました。ご多忙の中ご支援いただき、心より感謝申し上げます。
セミナーは、まず「救急でよくみられるシーネ固定対象疾患」についてのレクチャーからスタートしました。両日とも金澤壮建先生より、救急外来での対応ポイントに加え、小児と成人での違いや診察時の注意点についても丁寧にご説明いただきました。
続いての実技では、研修医同士がペアになり、患者役と施術者役を交互に体験。先生方のご指導のもと、上肢および下肢へのシーネ固定を実践しました。「ただ固定すれば良いのではなく、患者さんが日常生活で不自由しないように配慮する」「指が動きやすいような工夫をする」など、臨床現場での実際の配慮点についても学ぶことができました。
さらに、包帯の巻き方や物品の準備に関する実践的なアドバイスも多数いただきました。「包帯は少し引っ張ってテンションをかけながら巻くことで、緩みにくく安定した固定になる」、「限られた時間の中では、物品の事前準備を徹底することが大切」といった、実地でしか得られない知見が多く共有されました。
参加した研修医からは多くの質問が寄せられ、先生方もその熱意に感心していました。専門の先生方から直接ご指導いただけたことは、研修医にとって非常に貴重な経験であったと思います。ご協力いただいた先生方に改めて感謝申し上げます。
≪参加した研修医の声≫
「経験したことないシーネ固定を学べてよかったです。」
今までは救急外来で見ていることしかできませんでしたが、これからは実施者・患者の両方の視点を持って補助ができそうです。
「わかりやすく丁寧に解説いただき、有意義でした。」
腓骨神経を圧迫しないよう足首を90度で固定する、患部を挙上するなど、現場で必要な知識を得ることができました。
「救急での整形外傷対応の備えとして、大きな一歩に。」
ゼロの状態から、とりあえず固定の選択肢を持てるようになりました。やはり“手を動かす”ことが何より大事だと実感しました。
《指導いただいた先生のコメント》
「神経障害など合併症に関する質問もあり、感心しました。」
今後もこのような研修会には積極的に協力したいです。
「3年前の自分を思い出しました。」
今回の実習が、将来、研修医の先生方の診療の一助になれば幸いです。
「皆さんの熱心さにこちらも刺激を受けました。」
志望科を問わず真剣に取り組んでいただけて嬉しく思いました。ぜひまた機会があればお声がけください。
ご参加いただいた研修医の皆さん、そしてご指導いただいた整形外科の先生方、ありがとうございました。今後も実践に役立つ研修の機会を提供してまいります。