気管挿管ハンズオンセミナー2021(第1弾)が開催されました!
5月27日に気管挿管ハンズオンセミナー2021(第1弾)が開催され、研修医4名が参加しました。熊木センター長からの簡単なクイズに続き、参加者全員で2分半程度の動画を視聴しました。そして、学生時代から病理学教室で基礎研究に従事してきた、最も解剖に詳しいであろう1年目研修医が、ホワイトボードに舌から気管までの断面図を書き、マッキントッシュのブレード先端がどこに当たるべきなのかを確認しました。
- やはり、何でも準備って大事だなぁ。センター長の流した動画が英語だったので、訳してくれなかったら理解できなかったよ。ハンズオンセミナーに参加して、英語を勉強することの重要性を感じるとは思っていなかったよ。何だか儲けた気分!
- 研修医が慌てない様にと、今回は全身麻酔下での気管挿管という想定でした。まさに来週から麻酔科ローテーションの始まる私のための設定だ!そんなところまで気にかけて頂き、ありがたいなぁ。たぶん、救急設定だと慌てるだろうな〜。
続いて、センター長より道具の名称や手順の解説がありました。マッキントッシュのブレードを展開した時に、ライトのつくことを普段より必ず確認しておかければ本番で何も見えない可能性がある旨の重要な補足説明もありました。そして、センター長がステップごとに解説を加え、見本を見せてくれました。
いよいよ研修医の番。まずは全員手袋をつけて喉頭展開に挑戦。続いて細めの6Fr気管チューブを挿入。スタイレットを抜去し、カフへ送気した後に換気を行い、肺の膨らみを確認する手順でした。センター長が初回の挑戦の際に細かい修正点について指摘されなかったのは、まずは成功体験を味わってもらいたかったからとのことでした。
そして、ひと回り太い7Frでの挑戦の際に、修正すべき点の解説がありました。ブレード先端が手前すぎるため、ブレードを右側から滑らかに回るようにして舌を左に寄せながら進めた方が喉頭蓋谷までしっかりと進み、喉頭展開がしやすくなるとのことでした。
- おお、確かに1回目と全然違う!一気に全部ではなく、ステップごとに解説して頂くと理解が深まるなぁ。アングルを45度にしてその方向へ引き上げる感じにすると、本当によく見える見える!しかも歯に一切当たらない。
- 本当だ、確かに2回目と全然違う!前頸部を押して頂くだけでこんなに見えるようになるんですね!アシストがあれば本番でも力がなくてもできそうです。
最後に女性医師の場合、左腕に力が十分に入らないために喉頭展開が難しいことがあり、その場合にはアシスタントに前頸部を押してもらうと良いとの解説がありました。喉頭展開の直後にスタイレットを入れた気管チューブを渡すのもアシスタントであり、その役割の重要性に関する説明もありました。
こうして、少し難易度をあげた隣にあったシミュレータを含め、1時間程度のハンズオンセミナーに参加した全員が無事に気管挿管ができるようになりました。
【参加した研修医の声】
・参加して良かったです!
・できるようになって嬉しかったです。しかし、まだ自信がないので繰り返し練習に来ます!
・左腕を鍛えてきます!
・麻酔科で「うまい!」と言って頂けることを願っております!
研修医の皆さん、お疲れ様でした!
*総合臨床研修センターでは、全国有数のシミュレータを取り揃え、ハンズオンセミナーや講習会を随時開催しております。また、医学生のグループ利用に関する相談も受け付けておりますので、センターまでお問い合わせください。