研修医の一次・二次救急研修報告「嚥下障害」-愛媛大学医学部附属病院総合臨床研修センター

研修医の一次・二次救急研修報告「嚥下障害」

アイプログラム(愛媛大学医学部附属病院を中心とした研修プログラム)では、救急研修の一環として、大学病院に隣接する愛媛医療センターで研修医が一次・二次救急の診療にも当たっております。
熊木天児センター長が指導医として同行することもあり、センター長から与えられたお題に応えるように、研修医の皆さんに経験談をレポートして頂きました。どの研修医も学びに繋がるしっかりとした研修を受けております。

本日は第4弾!嚥下障害についてです。4日連続の救急研修報告も本日で最後となりました。またの機会にレポートしたいと思います。最後まで、読んで頂きありがとうございました。これからも定期的に研修報告を行っていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

「嚥下障害」(2年目研修医 D先生)
 今回自分が経験した症例で記憶に残った方の主訴は嚥下障害でした。ご本人は「物を飲み込むときに胸がつかえる感じがする」と訴えられておりました。食道がんに対する治療経過中とのことで悪化による嚥下機能の低下を疑いましたが、問診を進めていくと二日前に嚥下機能の検査をしており、飲み込みには明らかな問題がないという評価をいただいていたとのことでした。
 指導医から簡単な嚥下能力の評価方法を教わり、その場でも特段問題なくご帰宅いただきました。今回の経験から、患者の過去の病歴や検査歴などを詳しく聴取する重要さを学びました。

センター長からのコメント
救急診療の現場では、詳細な評価は難しいので、如何に安心してご帰宅いただくかですね。食道がんの局在によって多少は症状が異なり、今回の患者さんは「(嚥下機能には問題はなく)物を飲み込んだ後に、(病変部の)胸がつかえる感じがする」を「物を飲み込むときに胸がつかえる感じがする」と表現されたのかもしれませんね。

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