「第4回シミュリンピック大会」が開催されました!-愛媛大学医学部附属病院総合臨床研修センター

「第4回シミュリンピック大会」が開催されました!

愛媛大学は感染症医療人材養成事業(文部科学省)に採択され、その一環として3年前より「シミュリンピック週間」を開催してきました。今年度も第4回目として3月10日(月)~14日(金)の期間で開催し、感染対策の重要性について学びました。愛媛大学 医学科5年生の104名が参加しました。

初日には「感染対策」および「ICUでの救急患者対応」に関するVRコンテンツを視聴しました。2日目以降の「シミュリンピック実習」(2日目~4日目)では、各講師の指導のもとシミュレータを用いて手洗い、手指消毒・簡易PPEの着脱、鼻腔咽頭ぬぐい、胸部聴診、ルート確保、バルーン留置カテーテルおよび気管挿管について学びました。

そして、最終日には1週間の総仕上げとして「シミュリンピック大会」を行いました。今年度は「シミュリンピック実習」の7つの手技の評価(チェックシート)、簡易テスト(数分で回答できる内容)とショートレクチャー(バッドニュースの伝え方:SHAREについて)の9つセッションを準備し、18グループが前半・後半に分かれて各ブースをグループごとに順番で回る形式としました(3分実施、2分フィードバック、2分移動)。そして各ブースでの評価を合計して、上位4チームが準決勝のトーナメントへ挑む形式としました。トーナメントではシナリオに沿って各手技を実施していくシナリオシミュレーショントレーニングを行ってもらい、評価は「5:指摘事項無(医師と違いがないレベル)」~「1:実施できず(要研修)」といった5段階評価を行ってもらいました。

参加した学生からは「自分が感染すると患者や周りのスタッフに感染を広めるリスク、本来自分が出来ていた医行為が出来なくなるリスク、医師として徹底して衛生面に気をつけたい」、「ルート確保や尿カテなど先生方が一見簡単そうにやっていることでもきちんと手順があって、実際にやると難しいことを痛感すると同時に、医師になるという意識が強くなった」、「シミュリンピックを通して、手技をうまくするだけでなく、自分の不得意分野は仲間にサポートしてもらうことの大切さを学べた。手技をうまくできることはもちろん、チームで声かけをすることがとても大切だと気が付けた」、「実際の医療現場を想定した多くの手技を経験でき、大変勉強になりました。シミュリンピックを開催してくださりありがとうございました」といった感想やコメントがありました。1週間にわたり多くの先生方にご担当・ご指導いただきました。本当にありがとうございました。

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