【今治市】今治市発達支援センター訪問記録

2021年7月7日、当事業の1つである、県下の支援機関の視察のため、今治市にある今治市発達支援センターを伺いました。

今治市発達支援センターは子どもから大人まで、心身の発達に不安のある方とそのご家族が地域で生活していくための相談を行うセンターであります。

対象は心身の発達に不安がある方とご家族なので、発達障がいの診断がある方だけではなく、広域に対象年齢も広く相談に乗ってくれるセンターですね。

あと、児童発達支援センターって何だろうって人のために、補足です。

児童発達支援センターは通所利用障害児への療育やその家族に対する支援(日常生活の基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練等)を行うとともに、その有する専門機能を活かし、地域の障害児やその家族の相談支援、障害児を預かる施設への援助・助言(地域の幼稚園や保育園、学校へ通う障害児が集団生活を営む施設の障害児以外の児童との集団生活への適応のための専門的な支援【障害児本人に対する支援・訪問先施設のスタッフに対する支援】)を行う事業所(地域の中核的な支援施設)です。

児童福祉法第四十三条に記載されています。

法律で規定されている公的なセンターです。

 

今回は今治市のセンターなので、少し今治市についてご紹介します。

今治市は平成17年1月に旧今治市と越智郡の9町2村が合併してできました。

しまなみ海道で有名ですが、造船業や今治タオルでも有名です。

人口は令和2年度末で約157,600人。

出生数は令和1年度で895人です。

 

こちらは今治市発達支援センターの外観です。

こちらのセンターは平成24年4月に開設されたそうです。

 

入り口はこちらの旧今治コンピューターカレッジです。

こちらの中にあります。

 

事業内容についてはリーフレットがありました。

こちらの事業内容は相談支援、発達支援、普及啓発・研修とあります。

相談支援は直接来所や電話相談などで、個別の相談をしていらっしゃいます。

まずは電話で相談できるのはこのような発達支援センターのいいところですね。

医療機関では、なかなか電話だけでの応対ができないもので。

 

ちなみに、来所の場合も立派な相談室があります。

 

幼児や低年齢の子の相談をされる場合は、このように遊ぶスペースもありますので、子どもを遊ばせながら相談をすることもできますね。

 

利用者は医療機関からの紹介も多いとのことですが、主には保育所や幼稚園、学校などからの紹介です。

教育・福祉連携は文部科学省の「家庭と教育と福祉の連携「トライアングル」プロジェクト」でも取り上げられますが、発達障がいのお子さんのためには必要なことです。

医療がここにどのように連携していくのかも含め、医療・福祉・教育の連携ができれば、発達障がい診療もよりスムーズになることであろうと思われます。

 

説明を受けていて、こちらのセンターは教育分野との連携もしっかりされていると感じましたし、何より保護者交流会がとても多いことが印象的でした。

発達障がいとはいっても、細かく分類すると様々な病型があります。

中には稀な疾患もあり、家族は思い悩むことも多いと思われます。

同じ悩みを持つ保護者同士が交流することは大事だと思いますし、このコロナ禍で錯綜する情報の怖さ、人とのつながりの必要性は強く感じるところであります。

医療機関でも保護者からの相談にものっていますが、このように地域で座談会などの交流会をされているセンターがあるのは心強いです。

今後も連携し、発達障がいの当事者や家族の抱える問題の解決に助力していきます。