汎発性腹膜炎患者での心筋トロポニン、BNPなどの心筋バイオマーカの時間的推移と患者予後やその他のパラメータとの関連
愛媛大学医学部附属病院では、医学・医療の発展のために様々な研究を行っています。この研究は、愛媛大学医学部附属病院の臨床研究倫理審査委員会での審査・承認後、当院で病院長の許可を受けて実施しております。
今回の研究では、患者さんのカルテの記録や通常の診療で行った検査結果を使用します。
研究の内容を詳しく知りたい方や、カルテの情報を利用してほしくない方は、以下のお問い合わせ先までご連絡下さい。ただし、研究結果が出た後など研究の対象から削除できない場合もありますのでご了承ください。
※試料・情報の利用を拒否された場合でも、あなたが不利益を受けることはありません。
研究課題名
汎発性腹膜炎患者での心筋トロポニン、BNPなどの心筋バイオマーカの時間的推移と患者予後やその他のパラメータとの関連
研究機関名
愛媛大学医学部附属病院
試料・情報の提供を行う研究機関の長
愛媛大学医学部附属病院 病院長 杉山隆
(試料・情報の提供元の管理責任者)
研究責任者(個人情報管理者)
集中治療部 部長 高崎 康史
研究期間
研究機関の長の許可日 ~ 2025年 12月 31日
対象となる方
2019年1月から2024年12月に愛媛大学医学部附属病院を受診された方のうち消化管せん孔の術後集中治療室で2日間以上治療を受けた患者さん
利用する試料・情報等
(利用するカルテ情報)性別、年齢、発症時期、合併症、既往歴、身体所見、血液検査データ、画像検査データ、治療状況 等
研究の概要(目的・方法)
腹部の病気で小腸や大腸に穴が開くとそこから腹腔内へ細菌が侵入し、腹膜炎を起こします。その場合早急に手術をして腸の修復と腹膜炎の治療を行わなければなりません。しかし適切に手術が行われた場合でもすぐに炎症は改善せず、敗血症となって心臓、腎臓、肝臓などの重要臓器が障害を受けることがあります。また術後は集中治療室で種々の濃厚な治療を行うことになりますが、特に心筋が障害されている場合にはショック状態となる危険性もあります。心筋の障害の重症度は、血中の心筋トロポニンや脳性ナトリウム利尿ホルモンなどを測定すれば、ある程度判定することができます。この研究では、集中治療室で治療を受けた手術患者おいて、血中の心筋トロポニンや脳性ナトリウム利尿ホルモンの時間的な濃度変化をみることが、患者様の予後の予測や、適切なタイミングで適切な治療法の選択することに役立つかどうかを調べるために計画しました。
個人情報の保護について
この研究で収集される試料・情報等は氏名、住所、生年月日など患者さんを直接特定できる情報を削除して誰のものかわからないようにした上で利用いたします。患者さんを特定するための情報(対応表)は、院内で個人情報管理者が厳重に保管し外部への提供は行いません。
また、保管される試料・情報等を新たな研究に利用する場合は、新たな研究として倫理審査委員会に申請し、承認されてから利用いたします。なお、研究結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。
お問い合わせ先
愛媛大学医学部附属病院集中治療部 高崎 康史
791-0295 愛媛県東温市志津川454
Tel: 089-960-5719