学生・研修医の皆さまへ‐入局案内-

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医局長挨拶

当講座には、麻酔科医師36名が所属し、教授以下、准教授1名(集中治療部1名)、講師2名(麻酔科2名)、助教13名(麻酔科8名、手術部2名、集中治療部3名)、医員19名の計36名が大学病院の麻酔、集中治療、ペインクリニックや緩和医療の臨床を担当し、3名の大学院生が研究に専念しています(2024年4月現在)。

愛媛大学医学部附属病院には、地域の中核病院として、愛媛の医療を担う役割があり、年間約6,500件(2023年度)の手術を行っています。あらゆる診療科の手術やカテーテル検査およびインターベンションの麻酔があり、これには小児心臓外科や肝移植手術などの特殊な麻酔も含まれています。新制度で麻酔科の機構専門医資格取得を目指す先生方は、様々な分野の麻酔経験が求められていますが、どの分野においても必要十分な症例数があります。一般的な麻酔から、特に専門性を求められる麻酔まで幅広く臨床能力を身につけていくために十分な麻酔研修施設です。また大学附属病院の特徴として、「麻酔」のみでなく、「集中治療」と「ペインクリニック・緩和医療」も当講座に所属する医師が中心となって診療しています。これらの分野についても、麻酔科機構専門医資格を取得した上で、それぞれの専門医を取得することが可能です。さらに、大学院への進学や学位取得、海外留学についても、様々なアドバイスを得ることができます。

関連病院も多く、愛媛県内の主要な病院の麻酔科のほとんどが、我々の講座から派遣された医師で構成されています。現在のところ、愛媛県下の麻酔科医師の人数は十分とはいえません。現在派遣している病院においても、また派遣していない病院からも、常勤の麻酔科医師の派遣・増員要請がありますが、十分お答えできていません。ですから、当講座に所属後のキャリアプランを考える上で、就職先に困るといった事態はないものと思っています。

医局の雰囲気は非常にアットホームです。
詳しい内容は、下記をご覧ください。
愛媛大学で麻酔をやってみたいという熱意のある方のご連絡をお待ちしています。

愛媛大学大学院医学系研究科 麻酔・周術期学教室
医局長 阿部尚紀

 

1.臨床について

愛媛大学医学部附属病院では、年間約6,500件の手術が行われ、そのうち4,900件が麻酔科管理となっています(2023年度)。麻酔管理は全ての診療科にわたっており、当院では小児心臓外科手術、補助人工心臓移植術、肝移植手術など特殊な麻酔管理についても責任者のもと、複数の麻酔科医師により管理しています。どんな麻酔でも、初期研修医の先生方が、一人で麻酔を行うことはありません。経験豊かな日本麻酔科学会認定専門医・指導医クラスの麻酔医師の指導下に術前の麻酔計画から術中術後の管理まで一緒に行い知識と経験を養っていく方針です。

また、術後は集中治療部に入室する症例もあります。当院の集中治療部は、日本集中治療医学会専門医3名と日本麻酔科学会認定指導医の医師1名が専属で管理を行っています。初期研修医の先生方は、希望により集中治療部をローテーションすることが可能です。また後期研修医の先生方についても、じっくり腰を据えて集中治療部での日常業務を行うほか、上級医とともに当直業務を行い、麻酔とはまた違った集中治療管理を丁寧に学ぶことが可能です。症例は術後(小児を含む心臓外科や肝臓移植などもあります)中心ですが、院内発症・急変によるICU管理(心筋炎などによるPCPSを用いた管理や敗血症、呼吸不全、脳炎や蘇生後の治療など)もあり、多岐にわたっています。

さらに、いたみ外来や緩和治療も麻酔科が中心になって担当しています。慢性の痛みや癌性の痛みへの外来初期診療、難治性疼痛患者の外来フォローや入院診察、また、各種のブロックについても、専任指導者のもと、丁寧に学ぶことができます。

このように当院では、麻酔・集中治療・痛み治療の3本柱を麻酔科医師が管理することで、総合的な見識・技術を持った麻酔科医師の養成を行っています。

2.医局の雰囲気について

当講座所属医師の出身大学の多くは、愛媛大学ですが、現在所属する36名のうち12名は他大学出身者です。出身大学による分け隔ては一切ありません(おそらく外目には、誰が他大学出身か言われなければ分からないと思います)。

いわゆるママさん麻酔科医師も12名います。病院敷地内に開設された保育園にお子さんを預けて、日中の麻酔をパワフルにこなしてくれると同時に、自らのキャリアアップを目指し、臨床研究を自らが中心となって行っている先生もいます。さすがに夜間の麻酔や集中治療部の当直には制限のある方が多いですが、保育園の延長保育ぎりぎりの時間までがんばるので、むしろこちらが心配になることもあるくらいです。このため、急な休み(お子さんの病気など)でも、残された医師たちが気持ちよく代わって麻酔をするのが当たり前になっています。

総合的に見ると、医局長から見た講座全体の雰囲気は、一言「アットホーム」でよいと思います。みんなで疑問を呈し、みんなで調べ、みんなで議論する。当たり前のことかもしれませんが、これをアットホームな雰囲気のなかで行っています。

3.勉強会・研究

毎朝、集中治療部回診と麻酔症例カンファレンスを行っていますが、それと前後した時間に麻酔症例検討(若手の先生)、ジャーナルクラブ(上級医)、ペインクリニックや集中治療の症例検討(担当医)などの話題で15~30分くらいの勉強会を行っています。専門医の取得に必要な基礎的なことから、最新の治療まで幅広い話題をみんなで検討しています。

現在、科研費獲得した3つの基礎研究と、臨床研究が進行中です。自分で考え、みんなで前向きに議論する雰囲気も当大学ならではと思っています。

学会発表も数多く出しています。最近は海外への学会発表も増えてきました。発表者には、旅費などの援助金を支給しています。特に若手の先生方には、海外の学会へ実際行ってみることで、どのような雰囲気なのかも含め見識を深めてもらう目的から、発表がなくても旅費等の支給を行う制度を作りました。2回目からは自分で演題を応募し参加してくれるようになればとの思いです。

2024年現在、3名の大学院生が在籍しています。なかには日本麻酔科学会年次学術集会の優秀演題に選ばれた院生もいます。希望される先生には大学院に進学していただきたいと思っています。

以上ですが、当講座はまだまだ発展途上にあります。しかし、当講座に所属する医師のすべての人が、「所属してよかった」と言ってもらえるよう、それぞれの目標に対して「自己実現」できる講座を目指して、皆の意見を元に、皆で講座を作り、発展させていこうと考えています。

当講座で一緒に自己実現のための医局作りに参加してみませんか?

医局長 阿部尚紀