患者さまへ

集中治療室での発熱および解熱剤使用に関する多施設研究へのご協力のお願い

平成21年09月01日から平成21年12 月31日までの間に、愛媛大学附属病院 集中治療室で治療を受けられる患者様・御家族の皆様へ

集中治療室での発熱および解熱剤使用に関する多施設研究へのご協力のお願い

研究の意義

集中治療を要する患者では、発熱は手術・輸血・薬剤の副作用・感染など様々な要因で生じ、 患者の状態を把握する上で重要な指標となります。

しかし、集中治療患者に生じた発熱に対し、解熱処置を行うべきか否かは、未だ結論がでていません。
この解熱処置に関する研究を行うためには、多くの患者の情報を集めた観察研究が必要となります。
このたび、日本・韓国間の複数の施設において、集中治療患者の情報と発熱と解熱処置の情報を併せて集積し、 発熱・解熱処置が予後に与える影響を検討する研究を実施することになりました。

研究の目的

  1. 本邦(韓国)のICU患者の発熱発生頻度、
  2. 本邦(韓国)のICU患者に対する解熱処置の施行頻度、
  3. 本邦(韓国)のICU患者の発熱が患者予後に与える影響、
  4. 本邦(韓国)のICU患者の解熱処置が患者予後に与える影響、

の4点を明らかにすることです。

研究の方法

本研究では、2時間毎の体温と明らかな感染の有無に関する情報を症例調査用紙に記入し、死亡・生存の患者転帰も集積します。

解熱剤の使用は、熱発と患者予後に影響を与えるため、その使用状況も併せて症例調査用紙に記入します。
本研究では、体温管理や解熱剤使用に関して、制限は設けません。(低体温療法施行患者は除外します)

観察項目

主要観察項目;体温と患者予後(死亡)との関連
副次観察項目;解熱薬使用と患者予後(死亡)との関連

症例調査用紙

別添の症例調査用紙を各施設で記入し, 岡山大学病院麻酔科蘇生科に郵送、 あるいはインターネットを利用して、データーベースに入力します。
この際匿名化となるように患者名やIDは記載せず,研究施設番号と研究患者番号のみを記載・入力します。

保有する個人情報に関して情報公開の求めに応じる手続き

情報公開の請求には無料で応じます。

本研究は純粋な症例調査であり患者様にはいかなる利益,不利益も生じません。しかしながら,本研究への参加は自由に撤回することができます。

研究参加の撤回

本研究への参加に同意いただけない場合は、2010年02月28日までに下記連絡先までご連絡下さい。
撤回を希望される患者様の情報は削除し、研究データとして使用することはありません。

なお、2010年02月28日までに申し出がなかった場合には、参加を了承していただいたものとさせていただきます。

問い合わせ,苦情等の窓口の連絡先

  • 担当者所属:愛媛大学医学部附属病院集中治療部 職名:准教授
  • 氏名:土手 健太郎(どて けんたろう)
  • 連絡先電話番号:089-960-5719
  • 主催者:日本集中治療医学会 
  • 主幹校:岡山大学医学部・歯学部附属病院集中治療部