術中大量出血時の希釈性凝固障害に対するフィブリノゲン濃縮製剤投与の有効
愛媛大学医学部附属病院では、医学・医療の発展のために様々な研究を行っています。その中で今回示します以下の研究では、患者さんのカルテの記録を使用します。
この研究の内容を詳しく知りたい方や、カルテを利用することをご了解いただけない方は、下記【お問い合わせ先】までご連絡下さい。
研究課題名
術中大量出血時の希釈性凝固障害に対するフィブリノゲン濃縮製剤投与の有効性に対する後方視的研究
研究機関
愛媛大学医学部附属病院麻酔科蘇生科
研究責任者
麻酔科蘇生科 専攻医 渡邊愛沙
研究の目的
手術中の大量出血への対応として,輸血や輸液を行って,患者の循環血液量を適正に維持することが重要です。しかし,大量輸液に伴い血液が希釈され、外科的手技による止血が困難な状況に陥ることがあります。その場合、血清フィブリノゲン値の低下を確認して,フィブリノゲン濃縮製剤を投与することが止血に対して有効であると報告されています。
今回、当施設において手術中の大量出血時に希釈性凝固障害に陥り,フィブリノゲン値の低下を認め,フィブリノゲン製剤投与を必要とした症例について検討することにいたしました。
研究の方法
(対象となる患者さん)2011年9月から2013年3月に愛媛大学医学部附属病院で術中大量出血時にフィブリノゲン濃縮製剤の投与を受けられた患者さん
(利用するカルテ情報)性別、年齢、疾患名、手術の術式、術後合併症、既往歴、身体所見、血液検査データ、治療状況、転帰、麻酔記録 等
個人情報の取り扱い
収集した情報は名前、住所など患者さんを直接特定できる個人情報を除いて匿名化いたします。個人を特定できるような情報が外に漏れることはありません。また、研究結果は学術雑誌で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。
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お問い合わせ先
愛媛大学医学部附属病院麻酔・周術期学 渡邊愛沙
791-0295 愛媛県東温市志津川
Tel: 089-960-5383