患者さまへ

麻酔関連偶発症例調査および周術期肺血栓塞栓症発症例調査について

当院では、以下の臨床研究を日本麻酔科学会主導のもと、多施設と共同で実施しております。この研究は通常の診療で得られた過去の記録をまとめることによって行います。このような研究は、厚生労働省の「臨床研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんお一人お一人から直接同意を得るのではなく、研究内容の情報を公開することが必要とされております。

この研究に関するお問い合わせなどがありましたら、下記の「問い合わせ先」へご照会ください。

研究課題名

麻酔関連偶発症例調査および周術期肺血栓塞栓症発症例調査

研究機関

愛媛大学医学部附属病院麻酔科蘇生科

研究責任者

萬家俊博(愛媛大学医学部附属病院麻酔科蘇生科 教授)

研究代表者

吉川武樹(愛媛大学医学部附属病院手術部 助教)

研究の目的

過去に当院麻酔科の管理で麻酔を受けられた患者さんの診療録(カルテ)の情報を収集し、日本麻酔科学会が行っている麻酔関連偶発症例調査および周術期肺血栓塞栓症発症例調査に参加することといたしました。

この研究は麻酔に潜む様々なリスクのうち、麻酔関連偶発症例を収集・調査し、それに基づき、効果的な対応策を作成していこうとするものです。麻酔関連偶発症例とは、「原因の如何を問わず、麻酔がかかっている状況下で生命危機状態となった症例」を指します。

麻酔中に患者さんの生命が危機的状態にさらされてしまった症例そのものを検証し、結果的に何が原因であったのかを特定した上で、再発防止策やガイドラインなどを作成することが目的です。
(参考:日本麻酔科学会HP 偶発症例調査について http://www.anesth.or.jp/med/post-5.html)

手術時の麻酔における安全な麻酔方法の確立を目的としたものであり、皆様の今後の診療にも役立つことができると考えています。

研究の方法

(対象となる患者さん)
愛媛大学医学部附属病院で当院麻酔科医師による麻酔を受けられた患者さん

(利用するカルテ情報)
性別、年齢、発症時期、合併症、既往歴、身体所見、血液検査データ、画像検査データ、治療状況 等

個人情報の取り扱い

収集した情報は名前、住所など患者さんを直接特定できる個人情報を除いて匿名化いたしますので、個人を特定できるような情報が外に漏れることはありません。また、研究結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。

この研究の対象となられる方で「ご自身の診療録(カルテ)は除外してほしい」と望まれる方は下記お問い合わせ先までご連絡下さい。

問い合わせ先

愛媛大学医学部附属病院麻酔科蘇生科 吉川武樹
791-0295 愛媛県東温市志津川
Tel: 089-960-5383