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臨床研究「高齢者膠芽腫の治療成績と予後因子に関する後方視的研究」について
お知らせ
愛媛大学医学部附属病院では、医学・医療の発展のために様々な研究を行っています。その中で今回示します以下の研究では、患者さんのカルテの記録を使用します。
この研究の内容を詳しく知りたい方や、カルテの記録を利用することをご了解いただけない方は、下記【お問い合わせ先】までご連絡下さい。
【研究課題名】
高齢者膠芽腫の治療成績と予後因子に関する後方視的研究
【研究機関】愛媛大学医学部附属病院
【研究機関の長】杉山隆(病院長)
【研究責任者】山下大介(脳神経外科 助教)
【研究の目的】
老化は、がんをはじめとする様々な加齢性疾患の発症において重要な役割を担っています。他のがんと同様に、原発性悪性脳腫瘍の中で最も頻度の高い「悪性神経膠腫(グリオーマ)」は、高齢者の罹患率が高く、高齢の患者さんの予後は不良です。年齢は悪性神経膠腫の予後決定因子の1つであり、加齢による脳の老化が腫瘍も悪性化に影響していることが推測されていますが、未だ「脳の老化」と「腫瘍悪性化のメカニズム」と関係は明らかにされていません。
本研究は、予後不良である高齢の患者さんにおける臨床情報の解析を行うことによって、脳の老化が引き起こす脳腫瘍悪性化メカニズムの解明を目的としています。将来的には、そのメカニズムを抑制し得る特異的分子を同定し、新規治療法の開発を目指しています。
【研究の方法】
(対象となる患者さん)2003年4月から2024年3月までに当院で治療を施行、または治療施行予定の悪性神経膠腫あるいはその疑いの患者さん。
(利用するカルテ情報)性別、年齢、発症時期、合併症、既往歴、身体所見、血液検査データ、画像検査データ、病理診断結果、治療状況 等
【個人情報の取り扱い】
収集した試料・情報は名前、住所など患者さんを直接特定できる情報を削除いたします。そのため個人を特定できるような情報が外に漏れることはありません。また、研究結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。
<試料・情報の管理責任者>
愛媛大学医学部附属病院 脳神経外科 山下大介
さらに詳しい本研究の内容をお知りになりたい場合は、【お問い合わせ先】までご連絡ください。他の患者さんの個人情報の保護、および、知的財産の保護等に支障がない範囲でお答えいたします。
【お問い合わせ先】
愛媛大学医学部附属病院 脳神経外科 山下大介
791-0295 愛媛県東温市志津川
Tel: 089-960-5338