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臨床研究「膠芽腫に対する交流電場腫瘍治療システムの導入状況や治療成績に関する後ろ向きコホート研究」について
お知らせ
愛媛大学医学部附属病院では、医学・医療の発展のために様々な研究を行っています。その中で今回示します以下の研究では、患者さんのカルテの記録を使用します。
この研究の内容を詳しく知りたい方や、カルテの記録を利用することにご了解いただけない方は、以下の【お問い合わせ先】までご連絡下さい。
【研究課題名】
膠芽腫に対する交流電場腫瘍治療システムの導入状況や治療成績に関する後ろ向きコホート研究
【研究機関】愛媛大学医学部附属病院
【研究機関の長】杉山隆(病院長)
【研究責任者】山下大介(脳神経外科 助教)
【研究の目的】
グリオーマは頭蓋内原発性腫瘍の約30%を占め、その多くが最悪性の膠芽腫です。現在、膠芽腫に対しては外科的切除、放射線照射、化学療法を組み合わせた集学的治療が行われていますが、第一選択薬である抗癌剤のテモゾロマイドに加えて、抗VEGFモノクローナル抗体、抗腫瘍薬徐放剤であるカルムスチン脳内留置用剤などを使用してもなお治療困難であり、予後は不良です。
膠芽腫に対する新たな治療法として、交流電場腫瘍治療システム(Tumor Treating Fields; TTF)が2017年12月に保険収載されて以降、当院では同治療法を積極的に導入しています。そこで、当院でTTFによる治療を受けられた膠芽腫患者さんの診療録(カルテ)の情報を収集し、TTFの導入状況や治療成績について評価する研究を行うことといたしました。この研究は膠芽腫における有効な治療方法とされているTTFの現状を検討するものであり、その結果は今後の診療にも役立てられると考えています。
【研究の方法】
(対象となる患者さん)2017年12月から2027年12月までに当院でTTFによる治療を行った膠芽腫の患者さん
(利用するカルテ情報)性別、年齢、発症時期、合併症、既往歴、身体所見、血液検査データ、画像検査データ、治療状況 等
【個人情報の取り扱い】
収集した試料・情報は名前、住所など患者さんを直接特定できる情報を削除いたします。そのため個人を特定できるような情報が外に漏れることはありません。また、研究結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。
<試料・情報の管理責任者>
愛媛大学医学部附属病院 脳神経外科 山下大介
さらに詳しい本研究の内容をお知りになりたい場合は、【お問い合わせ先】までご連絡ください。他の患者さんの個人情報の保護、および、知的財産の保護等に支障がない範囲でお答えいたします。
【お問い合わせ先】
愛媛大学医学部附属病院 脳神経外科 山下大介
791-0295 愛媛県東温市志津川454
Tel: 089-960-5338